納豆・コーヒーゼリー・生クリーム入りクレープ!?

クレープの「アンドレア」の名物は「納豆」シリーズ。おかず系の納豆メニューもあるが、ここへ来たらスイーツ系でいってみてほしい。

「納豆コーヒーゼリー生クリーム」(350円)。食べ始めは普通のクレープだが、食べるにつれて納豆が登場する。しかし、いわゆる納豆のしつこさはなく、豆っぽさが感じられる。と言っても、やはり糸は引く

クレープに納豆を入れてみようと思ったのは、「近所の人の冗談から」だったという。「言ったんだから食べてみて!」と食べさせたら「……あれ? 意外とおいしい……」ということになったのだそうだ。

さらに、コーヒーゼリー好きな学生さんのお願いでゼリーまで追加され、サウンド的にははちゃめちゃな逸品が出来上がった。店主の女性は、「個性豊かな下北沢だから受け入れられたのかも。他の場所だったらダメだったかもね」と話していた。

●information
アンドレア
東京都世田谷区代田6-5-26

本とビールの融合

下北沢にはブックカフェが多い。「サブカルの街」と言われることもあるが、"サブ"というよりも、全体的にカルチャーに対しての関心が高く、人々が個性的であることが当たり前に馴染んでいるように思える。その点で、同様に個性派が集まる原宿などとは違っているかもしれない。

「B&B(ブックアンドビアー)」は、本屋なのにビールが飲める店だ。店内にはテーブルとイスが置かれ、ビール片手に読書を楽しむこともできる。ただし、ほとんどの週末にはトークイベントなどを開催しているため、少々ビールを飲みづらいかもしれない。その場合はビールを立ち飲みで本を眺め、そのままテイクアウトして街散策へと戻ろう。

本のセレクトも大型書店とは違い、1点ずつそろえている。「偶然の出会い」をコンセプトとしているとのこと

●information
B&B(ブックアンドビアー)
東京都世田谷区北沢2-12-4第2マツヤビル2F

酒屋の「有料試飲」って何!?

クラフトビールとクラフトサイダーを扱う「北沢小西」は、買ったその場で「試飲」できる酒屋である。「それって普通に居酒屋じゃないの?」と思うかもしれない。しかし、あくまで試飲なので、その場でくつろいでおしゃべりなどはできない。それでも、夏の日にちょっと座って一息できる、そんな空間は心地いいものだ。

残念ながら取材日はお店の夏休みだったため、筆者は「うまいビール」というのれんだけで我慢した

●information
北沢小西
東京都世田谷区代沢5-28-16

下北沢には500以上の飲食店があると言われている。面白そうな店ばかりで、何度同じ道を歩いても新しい発見がありそうだ。まずはビールのおいしい夏に一度、下北沢異色グルメ散策に訪れてみてはいかがだろうか。

ちょっとした横道も独創的だ

ザ・昭和な並びも楽しい

※価格は全て税込

筆者プロフィール: 木口 マリ

執筆、編集、翻訳も手がけるフォトグラファー。旅に出る度になぜかいろいろな国の友人が増え、街を歩けばお年寄りが寄ってくる体質を持つ。現在は旅・街・いきものを中心として活動。自身のがん治療体験を時にマジメに、時にユーモラスに綴ったブログ「ハッピーな療養生活のススメ」も絶賛公開中。