モスバーガーを運営するモスフードサービスは先頃、定番商品のリニューアルと夏の新作バーガーを発表する記者会見を行った。あのミートソースにも改良を加えたというが、そんな決断ができるのも、コアなファンとの関係性を重視するモスならではなのかもしれない。
バンズには全粒粉12%を配合
発表会の中身は、定番商品である「モスバーガー」および「テリヤキバーガー」に変更を加えることと、夏限定の新商品「アジアンカレーモスバーガー」を発売することだった。
定番商品刷新の中身として、バンズは10年ぶりのリニューアルで、香ばしさと食べごたえがアップ。ミートソースは4年ぶりのリニューアルで、コクと甘さが向上している。
新しいバンズは全粒粉を約12%配合し、かつ国産小麦を約3%配合している。これにより、食べごたえだけではなく、ミネラルや食物繊維を多く含む全粒粉の使用により、健康志向の顧客にも訴求できるという。実際の変化は微小で、バンズをかみ切るときの歯触りが少しプチッと感じた程度。提供する直前に焼き上げられるバンズの香ばしさは健在だ。
夏の新商品はスパイスの効いた本格的なカレー味
次に夏の新商品だが、アジアンカレーモスバーガーはアジア圏において、祝い事などでよく食される「ルンダンカレー」をモス流にアレンジした逸品。インドネシアなどで使われる「サンバル」をはじめ、シナモンやクローブなど、11種類のスパイスとココナッツの香りが食欲をそそる。
カレーソースは日本の食卓に並ぶ一般的なカレーとは一線を画す味わいで、スパイスの味わいをうまくいかした本格的な仕上がりとなっている。隠し味のみそも味わいをまとめる効果を発揮しているが、やはりモスらしく、モスファーム製トマトの甘さが相まって、辛いだけのカレーで終わっていないのも嬉しい。
この発表会にはモスバーガーを運営するモスフードサービスの中村栄輔社長が登壇し、商品の概要などと合わせて同社の戦略について語った。