ワイヤーアクションに、気球まで飛び出すデュエットソングコーナーは驚きの連続!

続いて、ST☆RISHとHE★VENSのデュエットプロジェクトのコーナーへ。トップバッターを飾ったのは、宮野と内田。アニメでトキヤと瑛二が歌っていたアカペラを披露した後、「Mighty Aura」で挑発し合うような歌声の掛け合いを見せる。曲が終わると、二人は固い握手を交わし、きつく抱擁しあっていた。谷山と代永はスウィングしながら「Grown empathy」を披露。それぞれが手のひらに書いた「Let’s」、「Shouting」という文字をカメラに向かって見せる、まさにアニメの中で那月とナギが行なっていた演出で観客を沸かせた。

「Lasting Oneness」は青一色に包まれた会場で、クレーンに乗って小野と鈴村が美しいハーモニーを響かせ、「Lovely Eyes」では諏訪部と高橋がスタンド席をトロッコで駆け抜け、アダルトな魅力を振りまいていく。鳥海と山下は、レーザーが飛び交う神秘的な雰囲気の中、バルーンの気球に乗って「Visible Elf」を披露し、下野と木村は「JUSTICE IMPULSE」でなんとワイヤーアクションに挑戦。センターステージの空中で、拳をぶつけ、キックを繰り出す空中戦を行なった。「NEXT DOOR」では、アニメで描かれていた「瞳の輝きを失った音也と、音也の心の奥底を暴こうとする瑛一」の様子を、ステージの緑川と寺島が表現。直立不動で歌い始めた寺島が、曲が盛り上がるにつれ顔を苦悩に歪める。センターステージで二人が集合すると、まさに魂のぶつけ合いのような歌声を披露していた。

本編ラストは、アニメで行われていた、「SSS」開会式アーティストを選抜する戦いさながらに、QUARTET NIGHTが「God’s S.T.A.R.」を、HE★VENSが「不滅のインフェルノ」を、ST☆RISHが「WE ARE ST☆RISH!!」を歌う。3グループの、気迫に満ちた圧巻のパフォーマンスに、ファンも大歓声で応えた。

完全燃焼の本編が終了しても、アンコールの声は鳴り止まない。そこへ、Tシャツ姿のST☆RISH、QUARTET NIGHT、HE★VENSが登場し、トロッコに乗って「夢を歌へと…!」を披露。そして、『うた☆プリ』のライブ恒例となった、鈴村による最新情報の告知コーナーへ突入する。宇宙と交信した鈴村が手に入れたのは、本公演のBD&DVD化決定、そして、新作劇場版アニメーションの制作決定であった。

笑顔に涙…、それぞれがステージ上で見せた、『うた☆プリ』にかける想い

ステージはいよいよエンディングへ。最後に一人ひとりが会場に集まったファンへ挨拶をする。山下は、「HE★VENSが大好きなシオン。このライブを経て、もっともっとHE★VENS、そしてうた☆プリのことが好きになったと思います!ありがとうございました!」、木村は「こんなに凄まじいステージに立たせてくれて、そしてHE★VENSを熱く熱く受け入れてくださってありがとうございます!」、高橋は「うた☆プリは最高! ありがとうございました!」と口々に感謝を述べ、内田は「みなさんを新世界へお連れすることはできましたでしょうか? またお会いしましょう」とコメント。

代永は涙声で途切れ途切れに「とても不安だったけど、ST☆RISH、QUARTET NIGHT、そして会場のみんなが温かく迎えてくださって、すごく楽しい1日でした」と述べ、隣の木村がその涙をタオルで拭っていた。小野も涙を浮かべたものの、最後は笑顔で「HE★VENS最高。QUARTET NIGHT、最高。 ST☆RISH、最高。うたプリ最高ー!!」と大絶叫。緑川も「みんなに迷惑をかけないように、そして寺島くんに素敵な思い出にして欲しくて、彼の前で少しでもかっこいい先輩でいたかったので頑張りました」と男泣き。そんな緑川の元へHE★VENSと寺島が駆け寄り、抱きしめていた。

前野は「これからもみなさんに負けない作品愛を持って、キャラクターと向き合っていきたいと思います」、蒼井は「この勢いを、みなさんと一緒に、次の劇場版にぶつけていきたいと思います」とそれぞれが決意を表明する。鈴木は、「黒崎蘭丸を追求していきたいし、QUARTET NIGHTとしても高みを目指していきたい」と宣言した。森久保はマラカス型のマイクで「HE★VENSの心境は、数年前の僕らでした。彼らがどんな思いでこのステージに立ったか、わかる気がします。そんなHE★VENSのパフォーマンスを見て、僕たちQUARTET NIGHT、もう一段ギア上げなきゃいけないなと思いました!」と今後への意気込みを見せた。

鳥海は「最高のメンバー、最高のスタッフと、最高のPrincess、Princeと、最高のライブができました!」と満面の笑みを浮かべる。下野も涙で言葉に詰まってしまい、「今日来てくれたみんなが、うた☆プリが本当に好きなんだってことがすごくよくわかりました!」と涙を振り切って絶叫。

諏訪部は「ここに集まってくれているレディ達、そしてジェントルマメン達が、このライブを心から楽しみにしていてくれてたってことを知っています、そして今日も早い時間から、暑い中待っててくれていたことも知っています」とファンをねぎらう。そして「俺の可愛い神宮寺レン、そして俺の大切なうた☆プリを、これからもよろしくお願いします」と締めくくった。

宮野は「最高のパフォーマンスをするために、みんな本当に努力してるんですよ、信じられないくらい。これからも妥協せず、いっぱいいっぱい努力して、最高のパフォーマンスを見せたいと思います」と力強く語る。谷山は「那月でよかったなって…」と言いかけ、しばらく涙で言葉が続かない。途切れ途切れになりながらも「みんなにまたきっと会えるって信じてるし、その時は砂月も連れていきたいです」と話し、「泣けちゃうもんだね」と照れ笑い。

鈴村は「こんな大きな場所でライブできる日が来るなんて、感動的ですね。夢でもあったダムの決壊もできましたし。僕のダムが決壊する前にこれで終わりにしたいと思います」と笑った。ラストを飾る寺島は、「みなさんのおかげでここまで来ることができました!」と力強く感謝を述べる。

そして、「最後は音也に任せます」と言うと、音也としてHE★VENS、鳳瑛一、QUARTET NIGHT、そしてST☆RISHのメンバーへ感謝の気持ちを口にした。そして、「俺たちの時間は永遠じゃない。でも、みんながいれば力の限りずっとずっと歌っていける。みんな、これからも俺たちに歌わせてくれますか? また一緒に楽しいライブやろうね! 約束だよ!」と、ファンとの約束を交わした。

最後は18人で「マジLOVEレジェンドスター」を熱唱。曲が終わっても、名残惜しそうにキャスト陣はステージを歩き回り、ファンへ手を振り続ける。キャスト同士でも、互いを讃え合うようにそれぞれが握手や熱い抱擁を交わしていた。挨拶では涙を見せなかった宮野が泣いていると、そこへ寺島が寄り添って行ったり、HE★VENS の面々がぎゅっと寄り添いあう場面も。QUARTET NIGHTの4名も、グループを超えて様々なメンバーと抱擁し合う。18人の絆、そしてファンへの愛と、作品への愛を強く感じた終幕であった。