JR東日本水戸支社は7日、常磐線・水郡線で10月14日に実施するダイヤ改正の概要について発表した。この中で、常磐線いわき~竜田間の運転間隔を見直し、いわき駅での特急「ひたち」との接続を改善することも発表。いわき~竜田間では7月22日から一部の普通列車に651系(4両編成)を導入する予定で、10月14日のダイヤ改正後も継続される。

常磐線特急列車に使用されるE657系(2012年撮影)。10月14日のダイヤ改正でいわき駅発着の特急「ひたち」と常磐線いわき~竜田間の一部の普通列車の接続が改善される

常磐線いわき~竜田間、運転間隔を見直し「ひたち」との接続も改善

常磐線は東日本大震災などの影響で、現在も竜田~浪江間が運転見合わせとなっている。このうち竜田~富岡間は今年10月頃に列車の運転が再開される予定。10月14日に実施されるダイヤ改正もこれを見据え、いわき~竜田間の運転時刻を見直し、利便性向上を図る。いわき駅を12~22時台に発車する下り普通列車は毎時1本の運転に統一され、9・10時台の下り普通列車も含め、いわき駅を毎時20分前後に発車するダイヤとなる。

651系(4両編成)を使用する普通列車は7月22日からいわき~竜田間で下り2本・上り2本運転される予定で、10月14日のダイヤ改正後もこの運転本数を維持する。下り列車はいわき駅10時27分発・16時13分発、上り列車はいわき駅12時12分着・17時46分着となり、4本とも同一ホームで特急「ひたち」との乗換えが可能に。いわき~竜田間の他の普通列車についても、一部列車において特急「ひたち」との乗換え時分が短縮され、同一ホームで乗換え可能(一部列車は除く)となるなど接続が改善されるという。

いわき~竜田間の運転時刻変更にともない、現在はおもに竜田~富岡・浪江間(1便のみ竜田駅から原ノ町駅まで)の運転となっている列車代行バスも時刻変更が予定されている。常磐線浪江~原ノ町間では、利用状況に合わせ、現行の浪江駅15時49分発・原ノ町駅16時10分着の普通列車を浪江駅16時30分発・原ノ町駅16時50分着に変更。原ノ町駅を16時57分に発車する仙台行の普通列車と接続を図る。

水郡線、23時台に下り最終列車を新設 - 利用状況に合わせた運転取りやめも

水郡線は10月14日のダイヤ改正にともない、利用状況に合わせた一部列車の運転取りやめ・運転区間短縮が行われる一方、水戸駅23時17分発・常陸大宮駅23時48分着の列車を新たに設定し、水戸駅始発の下り最終列車を現在より47分繰り下げる。この列車は水戸駅で特急「ときわ87号」(品川駅21時45分発・水戸駅23時13分着)から乗換え可能で、これにより水戸~常陸大宮間各駅から東京での滞在時間も約1時間拡大されることになる。

水郡線では片側3ドアの気動車キハE130系が活躍中

現行の常陸大子駅9時40分発・水戸駅10時57分着の上り普通列車は時刻が繰り上げられ、水戸駅にて現在より1便早い特急「ときわ70号」(水戸駅10時53分発・品川駅12時22分着)に乗り換えられる。現行の常陸大子駅12時35分発・水戸駅13時48分着の上り普通列車は運転区間が短縮され、常陸大宮駅始発に。現行の常陸大宮駅13時30分発・水戸駅14時6分着の上り普通列車は運転取りやめとなる。

水郡線ではその他、一部列車の編成両数見直しも予定されている。