――そういえばseason1では、次の話で死なないか戦々恐々としていたとお聞きしたのですが、今回はどうでしたか?

谷口:僕は途中参加だったので途中の台本だったんですけど、今回はもう殺してくれって、早く終わらせてくれよ!って思いながら演じてました。season2はずっと「殺す!」しか言わない役なので、千翼役の前嶋くんが本当に怖がるという。打ち上げで少しだけ仲良くなれました。

――最後に、あらためて鷹山仁/アマゾンアルファという男にどういう印象を持ちましたか?

谷口:僕個人としては、仮面ライダーらしい仮面ライダーだなと実は思っています。自分の信念を曲げず、人間のためにアマゾンを一匹残らず殺すという信念のために生きている男。でもどうしても僕自身が弱い人間でもありますし、本来なら役としてはあまり七羽さんにブレちゃいけないだろうかなって思うんですけど、僕としては演じているときにどうしても七羽さんに意識がいってしまう。そういう弱さが見えて良いブレンドになっていたらいいなと思います。

――一回立ち直って、変わるのかと思ったら変わってはいないですよね。

谷口:信念がそういった意味で何かを超越してるんですよね。だから"聖母"と"芯のあるとんでもないクズ"がくっついちゃうと、世界がこうなっちゃう。トンデモナイ世界が生まれちゃうんだなって。

――ちなみに、劇中で仁さんが殻ごと卵を食べるシーンが衝撃だったのですが、あれは本当に殻ごとだったのでしょうか。

食べてますね。そこで言うと、小林さんは仁に最終話付近でなにかエグいものを食べさせたいという趣味があるのか、たぶん俺をいじめたいだけなのかもしれないですけど……。前回は心臓を食わせていただきましたけど、最終話付近で何かを喰うんですよ。これはすごく嫌でした。すごく嫌だったんだけど、それが何か楽しみにしていてください。よくよく考えると素敵な行為なんですけど、すごく嫌でした、マジで(笑)。

(C)2017「仮面ライダーアマゾンズ」製作委員会 (C)石森プロ・東映

谷口賢志(たにぐちまさし)
1977年生まれ。東京都出身。 『救急戦隊ゴーゴーファイブ』(1999年)ゴーブルー/巽流水(ナガレ)役でデビュー。 以降、映画、TV、CM、舞台と幅広く活動。 W主演映画「どうしても触れたくない」(外川陽介役) 舞台「ジョーカー・ゲーム」「真・三國無双」、ヨウジヤマモト GroundY - s'Yteの広告モデル など
東亜優(ひがしあゆ)
1990年生まれ。和歌山県出身。フジテレビ「15歳のブルース」(2005年)でデビュー。出演作はNHK『謎解きLIVE 美白島殺人事件』(2015年)、映画「グッドモーニングショー」(2016年)『カニを喰べる。』(2015年)「赤い文化住宅の初子」(2007年)など。