ディズニー/ピクサーの「カーズ」シリーズ最新作『カーズ/クロスロード』が7月15日に公開を迎える。ストーリーを手掛けたのは、『ファインディング・ニモ』、『カールじいさんの空飛ぶ家』などピクサー屈指の"泣ける"名作を生み出した脚本家ボブ・ピーターソン。本作についてもピーターソン自身、"大人が泣ける物語"になっていると自信をのぞかせている。

『カーズ/クロスロード』場面写真

ピーターソンは、『トイ・ストーリー』(1995)でアニメーターを担当して以来、ストーリー・アーティストとして『バグズ・ライフ』(1998)、『トイ・ストーリー2』(1999)に参加。大人気作『モンスターズ・インク』(2001)では、ストーリー監修を務めるなど、ピクサー屈指のストーリーテラーだ。

そんな彼は、"大人が泣ける物語"に定評があり、ピクサーがこれまでにアカデミー賞脚本賞ノミネートされた7つの作品のうち2作品の脚本を担当。日本でのピクサー作品歴代興行収入トップの『ファインディング・ニモ』(2003)ではカクレクマノミ親子の冒険と家族愛を描き、"冒頭10分で号泣"と称された『カールじいさんの空飛ぶ家』では、亡き最愛の妻との約束果たすため旅へ出た老人カールと少年との心温まる物語で世界中に感動の涙をもたらせた。

そんなピーターソンが本作で題材にしたのが、大人なら誰しもが共感する"人生の岐路"。それまで、天才レーサーとして活躍し続けてきた主人公マックィーンは、最新テクノロジーを追求した新たなレーサーが登場するなか、勝つために無謀な走りを続け、人生を揺るがす大クラッシュを起こしてしまう。そして最大の挫折を経験した彼は、メーターや新たな相棒クルーズら仲間に支えられながら、「周囲の期待に応えるため再起をかけて走り続けるのか、それとも全く異なる新たな道を選ぶのか?」という人生の決断をする。

このストーリーについて、ピーターソンは「僕らは人生において必ず、"もう競争できない"という時に直面する。それこそ、みんなが成長でき、学ぶべき瞬間なんだ」と説明。さらに、チャレンジだったという衝撃的な結末について、「誰しもに起きるこのネガティブな瞬間は、僕らをより良い人間にする。かつては自信過剰な新人レーサーだったマックィーンも本作の最後、どうなるかは話せないけれど、彼はより良い人間になっているよ」と明かし、「それは誇りに思える素晴らしいエンディングなんだ」と力強く語っている。

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