グルーヴ・アールは6月14日、自社運営の不動産テックサービスであるマンション情報サイト「マンションレビュー」内において、日本で初めて(※)消費者が買おうとしているマンションが高いのか安いのかが、webサイト上で瞬時に把握できる適正価格診断コンテンツをリリースした。

利用方法のイメージ

一般消費者にとって不動産の購入は一生に一度という人が多く、購入を検討しているマンションの価格が適正か判断することは難しいもの。そこで、同社が保有する過去20年100万件超の過去のマンション価格ビッグデータを基に、不動産査定業務を数千件経験した宅地建物取引士の監修により、独自に開発したAI(人工知能)を用いて、現在の適正価格、未来の価格推移までを予測。マンションの販売価格が適正なのか、割安なのか、割高なのかを分かりやすくレポート化するコンテンツを無料で公開した。

これまで、一般消費者が不動産の適正価格を判断する場合、購入を検討しているエリアの相場情報を自ら調査・蓄積し、時間と手間をかけて分析・判断するしか手段がなく、事実上適正価格を知る術がない状況となっていた。また、不動産はひとつとして同じ条件の物件が存在しないため、過去の相場情報データなどを集めても、全く同じ条件の事例はなく、買おうとしているマンションの部屋条件が割高か割安か分析し判断するためには、ある程度の知識が必要となっていた。

このような状況の中、不動産を相場より高く買ったことを購入後に知り、後悔した経験がある、というユーザーの声を聞き、この状況を打破したいと考えたのが同コンテンツ開発のきっかけとなっている。販売価格データは随時更新・追加していくが、AIが毎月数万件に及ぶ最新物件情報を補足することで、リアルタイムで現在の市況や未来予測を反映した価格診断が可能となる。

消費者の購入時におけるイメージ

不動産の知識のない人でも部屋条件を入力するだけで、簡単に適正価格を知ることができる仕組みを採用。利用方法は、webサイト上で購入検討物件の面積等の部屋情報を入力するだけ。入力した情報とマンションの価格相場ビッグデータを基に、AIが適正価格を診断する。利用は完全無料で、「会員登録」と「購入検討中のマンションの情報を入力する」という作業だけで利用できる。

また、適正価格診断レポートはwebサイト上で確認できるだけではなく、PDFファイルとしてダウンロードして保存しておくことも可能。端末やクラウドに保存したり、印刷するなどしたりしていつでも確認できるので、購入を検討しているマンションの広告と、適正価格との差を確認して、購入の意思決定を行うことができる。

※日本初……中古マンションの個別の部屋条件を入力することで、適正価格(割安ゾーン、適正ゾーン、割高ゾーン)を表示・レポート化してダウンロードできるコンテンツは、グルーヴ・アールが2017年6月国内主要サイトを調査したところ、同社でしか確認できなかった