日本人はお祭り好きの国民と言われる。普段は比較的おとなしいが、ひとたび祭りとなれば、日頃の鬱憤を晴らすように熱狂する人は多いことだろう。また、日本には全国各地に有名な祭りが多数あり、100万人単位の動員を誇る巨大なイベントとなっているものも少なくない。今回は、マイナビニュース会員男女321人に、「祭りを見に行ってみたい都道府県」を聞いた。

Q.祭りを見に行ってみたい都道府県は?

Q.祭りを見に行ってみたい都道府県を教えてください(複数回答可)
1位「青森県」 46.5%
2位「京都府」 18.1%
3位「北海道」 12.4%
4位「徳島県」 8.5%
5位「福岡県」 6.3%
6位「宮城県」 6.0%
6位「秋田県」 6.0%
8位「大阪府」 5.4%
9位「東京都」 4.8%
10位「高知県」 3.6%

Q.その都道府県を選んだ理由を、実際に見てみたい祭りとともに教えてください

「青森県」

・「ねぶた祭りは青森でしょうか? 有名なので、一度は行ってみたいです」(44歳女性/埼玉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「ねぶた祭りを実際見て楽しかったから、また見たい」(32歳女性/千葉県/専門店/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「昔一度だけ見たことのあるねぶたは、すごかったので」(41歳女性/茨城県/教育/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「ねぶた祭り。テレビの中継で見て、圧倒されたから」(44歳男性/東京都/公益・特殊・独立行政法人/専門職関連/会社員・公務員・団体職員)
・「青森のねぶた祭りは、一回は実物を見てみたい。迫力がありそう」(49歳男性/兵庫県/総合電機/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「青森県のねぶた祭りはとても有名で、華やかで楽しそうなので行きたい祭りです」(58歳女性/埼玉県/医療用機器・医療関連/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「ねぶた祭り。テレビで毎年のように紹介しているが、現地でその雰囲気を味わってみたい」(59歳男性/千葉県/その他/事務・企画・経営関連/個人事業主・会社役員)

「京都府」

・「京都が好きだから、祇園祭に行ってみたい」(30歳男性/群馬県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「大文字焼きを見てみたい」(23歳男性/埼玉県/ガラス・化学・石油/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
・「祇園祭の山鉾巡行(やまほこじゅんこう)を見てみたい」(50歳男性/香川県/その他/その他・専業主婦等/その他)
・「日本伝統のお祭りがありそうなので、ぜひ見に行ってみたい」(28歳女性/茨城県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「京都。嵐山の火祭」(63歳女性/北海道/その他/その他・専業主婦等/退職者)
・「祇園祭は人が多くて、見られないよね」(63歳男性/島根県/サービス/クリエイティブ関連/個人事業主・会社役員)

「北海道」

・「YOSAKOIソーラン」(39歳男性/東京都/建設・土木/建築・土木関連技術職/会社員・公務員・団体職員)
・「テレビで見かけて、北海道のさっぽろ雪まつりに行ってみたいとずっと思っています」(50歳女性/福島県/サービス/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
・「函館港まつり。函館はイカの街なので、いか踊りを見たい」(59歳男性/北海道/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)
・「札幌のさっぽろ雪まつり。氷の彫刻、細かくて綺麗」(42歳男性/栃木県/半導体・電子・電気機器/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
・「北海道のさっぽろ雪まつりは、雰囲気がいい」(57歳男性/埼玉県/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)

「徳島県」

・「阿波踊り。熱狂的な雰囲気を体感したい」(67歳男性/栃木県/専門商社/営業関連/ 個人事業主・会社役員)
・「阿波踊りのパレードは、見ているだけでも楽しめそう」(46歳女性/福島県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「お祭りと言えば阿波踊り」(43歳男性/埼玉県/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「徳島・本場の阿波踊りを体験したい」(30歳女性/東京都/銀行/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)

「福岡県」

・「博多どんたくを一度見てみたいです」(55歳女性/愛知県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「博多に住んでいるのに、博多祇園山笠を見たことがないから」(49歳男性/福岡県/その他/その他・専業主婦等/退職者)
・「博多どんたく。テレビで見るばかりだから」(37歳女性/鹿児島県/通信関連/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
・「山笠は豪快で素晴らしい」(64歳男性/北海道/その他/その他・専業主婦等/その他)

「宮城県」

・「東北の祭り、七夕祭りなどを伝えられればと」(39歳男性/東京都/サービス/その他・専業主婦等/個人事業主・会社役員)
・「宮城・仙台の七夕祭りは、一度見てみたい」(54歳男性/神奈川県/ガラス・化学・石油/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
・「東北の夏祭りは見逃せない」(51歳男性/神奈川県/インターネット関連/クリエイティブ関連/個人事業主・会社役員)

「秋田県」

・「青森はねぶた、秋田は竿燈(かんとう)」(46歳男性/男性/静岡県/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)
・「大館大文字まつり 花火大会(大館 花火)」(52歳男性/宮城県/専門店/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
・「秋田の竿燈は一度は見たいです。青森のねぶたは地元なので好きなだけ見られます」(39歳男性/青森県/教育/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

「大阪府」

・「だんじり。迫力がすごそう」(28歳女性/北海道/医療用機器・医療関連/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「天神祭の蛇踊りと笙(しょう)の音が好きだから」(45歳男性/兵庫県/農林・水産/技能工・運輸・設備関連/個人事業主・会社役員)
・「テレビで見ただんじりを、生で見て迫力を体感したい」(34歳女性/東京都/食品/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)

「東京都」

・「やはり祭りと言えば、東京の三社祭」(64歳男性/群馬県/信用組合・信用金庫・労働金庫/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「サンバを見てみたい」(47歳男性/神奈川県/その他/その他・専業主婦等/その他)
・「三社祭の映像をテレビで見て、実際に行って見たいと思った」(44歳男性/埼玉県/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)

「高知県」

・「よさこい祭りを見たい」(35歳男性/大阪府/食品/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
・「よさこい祭り。迫力を感じたい」(47歳女性/秋田県/ビル管理・メンテナンス/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「よさこいが有名だから行ってみたい」(24歳女性/広島県/その他/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)

「埼玉県」

・「秩父夜祭に参加したい」(57歳男性/東京都/放送・新聞/クリエイティブ関連/個人事業主・会社役員)
・「川越まつりに行ってみたい」(33歳男性/新潟県/ガラス・化学・石油/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「秩父夜祭。冬に行われると耳にした気がする。冬の祭りってどんな感じか?」(56歳女性/東京都/その他/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)

総評
祭りを見に行ってみたい都道府県の1位は、半数近い支持を集め2位以下を圧倒した「青森県」となった。ねぶたは青森県の内外で行われているが、やはり青森市の「青森ねぶた祭」の知名度は抜群で、ほとんどの人がその名を挙げている。テレビなどのメディアを通じて、闇の中を輝く「ねぶた」が練り歩く、巨大で勇壮な姿に触れた人が多く、一度は体感してみたいと希望する人が多かった。

2位は、「葵祭」「祇園祭」「時代祭」の「京都三大祭り」を始め、さまざまな伝統的な祭りを今に伝える「京都府」となった。とりわけ京都の夏の風物詩、「祇園祭」の人気は高い。7月1日から1カ月間にわたって行われる長い祭りであり、荘厳な山鉾巡行を始め、期間中は祭りにまつわる各種行事が催されることも、その人気に一役買っているのかもしれない。

3位「北海道」では、「さっぽろ雪まつり」を挙げる人が多かった。北海道でもっとも大規模なイベントのひとつであり、雪まつり会場で行われる「国際雪像コンクール」や「すすきの氷の祭典」は人気が高く、海外からの観光客も多く訪れている。

4位以下も、全国的に有名な祭りの名が寄せられた。4位「徳島県」=阿波踊り、5位「福岡県」=博多どんたく、6位「宮城県」=七夕祭り、同「秋田県」=竿燈まつり、8位「大阪府」=だんじり、9位「東京都」=三社祭、10位「高知県」=よさこい祭り、11位「埼玉県」=秩父夜祭などとなる。

このほかに、「山形県・新庄まつり。ユネスコ無形文化財に指定されたので、一度は見てみたい」「岐阜県・高山祭。以前、海外からの友だちに行きたいと言われて行けなかった思い出がある」「富山県。おわら風の盆を夜通しで見ていたい。『風の盆恋歌』(高橋治)の主人公になったつもりで」などのコメントが寄せられた。

上位を占めたのはいずれも有名で、観光客も多いメジャーな祭りだが、中には「花まつり」の名を挙げる人も複数いた。「花まつり」は毎年4月8日にお釈迦さまのご生誕をお祝いする行事で、全国の寺院や地域で開催されている。大規模な祭りではないが、地元で親しまれている様子がうかがえる。

一方で、盆踊りなどの地域密着型のお祭りは、少子化や都市化、住民の入れ替わりで参加者が減り、運営資金や後継者の不足で存続が危ぶまれているという現実もあるようだ。今回の調査でも、「まずは地元の祭りを知らなければなりません」との声も寄せられている。今年の夏は久しぶりに、地元の祭りにも注目していただきたい。

調査時期: 2017年5月17日
調査対象: マイナビニュース男女会員
調査数: 321人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません