国土交通省は5月19日、1月末に導入した東京の410円タクシーの効果について、導入後14日間の調査に続き、導入後2カ月間の運送実績(1日1車あたり)のサンプル調査結果を発表。2016年同時期の実績と比較して、410円(新初乗り運賃)以下の利用回数が約36%増加(前調査では約29%増)するなど、新しい運賃により短距離でのタクシー利用が促進されていることがうかがえる結果となった。

運送回数(1日1車あたり、第1四半期(1/30~3/31)の比較)

調査対象事業者は東京のタクシー会社19者/1,193両(地域の法人タクシー全車両数の約4%)で、調査は1月30日~3月31日にかけて実施した。なお、前回の導入後14日間の調査は、1月30日~2月12日にかけて実施された。今回の調査では410円以下の利用回数の増加のほか、730円(従前の初乗り運賃)以下の利用回数が約19%増加(前調査では約17%増)、また、運送収入全体が約3%の増加(前調査は約2%増)となっている。

運送収入(1日1車あたり、第1四半期(1/30~3/31)の比較)