JR北海道は11日、無人駅の活性化やにぎわいづくりを目的に、駅の空きスペースを地域住民に無料で貸し出す取組みを始めると発表した。

JR北海道が「単独で維持することが困難な線区」の8つの線区を対象に、無人駅のにぎわいづくりを目的とした取組みを実施する

対象となるのは、2016年12月に同社が発表した「単独で維持することが困難な線区」のうち、輸送密度200人以上2,000人未満の線区にある無人駅。宗谷本線名寄~稚内間、石北線新旭川~網走間、根室本線釧路~根室間など8つの線区が含まれる。

行政の窓口や観光案内所の設置、地場産品のPRや販売、会議室・コミュニティスペースとしての利用、イベント開催など、駅のにぎわいにつながる利用を想定しており、自治体や観光協会・商工会などを含む公共団体に貸し出す。間仕切りや電源などの工事や既存設備の修繕が必要な場合は利用者が負担する。利用にかかる光熱費なども同様。対象となる線区内にある有人駅の利用についての相談も受け付ける。