大鵬薬品工業は20~50代の男女を対象に薬の使用に関する意識・実態調査を行った。本調査から、薬の使用期限への意識の薄さや、使い残しなどの実情が明らかになった。調査対象は性別、年代を均等に割り振った20~50代男女計500名。調査期間は2017年4月6日と4月7日の2日間。

食品の賞味期限は気にしても薬の使用期限は「気にしていない」

はじめに、「薬の使用期限を気にしているか」という質問に対し、半数が「気にしていない」と回答。 男女別で見ると、女性の41%、男性の60%が薬の使用期限を気にしていないという結果となった。男性のほうが薬の使用期限に対して無頓着なようである。

半数の人が薬の使用期限を気にしていない(出典:大鵬薬品工業)

さらに、食品の賞味期限は気にする人でも、薬に関しては無頓着になりがちのようで、「食品の賞味期限を気にする」と答えた397名のうち41%が「薬の使用期限を気にしていない」と回答している。

また、塗り薬と飲み薬ではどちらのほうが使用期限の確認がおろそかになるか聞いたところ、68%が「塗り薬」と回答。 理由として、「口から体に取り込むわけではないので、期限が過ぎてもそんなに害はないだろうと勝手に判断してしまうから」などの声があがった。

塗り薬は、口に入れる飲み薬よりも意識は下がりがち(出典:大鵬薬品工業)

使用期限を過ぎた塗り薬…平均1年半超えでも「使えそう」

「実際に使用期限の切れた塗り薬を使ったことがあるか?」という質問では、70%が「ある」と回答。さらに、使用期限からどの程度経過した塗り薬まで使えると思うか尋ねると、平均で約1年10カ月という結果に。中には20年以上と答えた人もいたという。

また、塗り薬を使い切らずに捨てたことがあるか聞いてみると、72%が「ある」と回答。さらに、「塗り薬を使い切ったことがない」という人も35%いた。

使い切ったことがない人は途中で捨てているのか、失くしてしまうのか(出典:大鵬薬品工業)