女優の松嶋菜々子がが14日、東京・台場のフジテレビ本社で行われた同局系『山崎豊子ドラマスペシャル 女の勲章』(15・16日21:00~)のファッションコンペ授賞式に登場。グランプリ受賞者の涙に「もらい泣きしちゃいそう」と共感した。

『山崎豊子ドラマスペシャル 女の勲章』主演の松嶋菜々子

このドラマは、戦争で家族や家を失った松嶋演じる主人公・大庭式子が、ファッションデザイナーとして成功する中で翻弄(ほんろう)されていく姿を描くもので、今回、劇中で使用する衣装のデザインコンペを学生を対象に開催。542の応募作品から松嶋やスタッフらが審査を行い、東山恵さんと東真妃さんがグランプリに選ばれた。

登壇した東さんは感激で涙が止まらず、松嶋も思わず「もらい泣きしちゃうそう」。続けて、「一生懸命作ったからこその涙だと思うので、今回の経験をこれからのデザイナー人生に生かされていくのではないかと思います」とエールを送った。

また、女性たちのもとを飛び回って翻弄する男・八代銀四郎役を演じる玉木宏も「それだけ魂を込めて作ったんだなと思って、僕も感動しております」と語った。

このコンペの20点の優秀作品は、劇中で松嶋が着用するが、松嶋は「どれもすばらしくて、いろいろな制約がある中で、ここまで仕上げてこられるっていう集中力や思いが本当にありがたいなと思いました」と感謝。会場に駆けつけた受賞者たちに「皆さまも大切なスタッフの一人です」と呼びかけた。

2夜連続・5時間にわたって放送される今作は、約1カ月半で撮影を行ったため、場所によっては序盤から後半のシーンまでまとめて撮りきったそう。松嶋は「(ストーリーが進む中での)気持ちの微妙な揺れを行ったり来たりしながら、計算して演じなければいけないので、すごく集中力が必要な仕事でした」と、ハードな撮影を振り返った。

また、玉木は昔ながらの大阪弁を流暢にこなす役柄で、セリフの量も非常に多かったそう。それでも、方言指導の先生が、朝ドラ『あさが来た』と同じ人だったため、「もともと信頼関係を築けていたのがよかった」と、スムーズに撮影に入れたことを語った。

ちなみに玉木は、昨年10月クールに放送された同局系ドラマ『キャリア~掟破りの警察署長~』で「遠山金志郎」役を演じていただけに、「年が明けて"銀四郎"という役が来るとは思っていませんでした(笑)」と、会場を笑わせた。

(左から) グランプリ受賞者の東山恵さん、東真妃さん、松嶋菜々子、玉木宏

受賞者たちとの記念撮影