JR北海道は12日、老朽化している在来線用軌道検測車マヤ34形の置換えとして、新型軌道検測車マヤ35形を投入すると発表した。今年5月に完成する予定で、車両の性能確認や検測装置のデータ検証などを経て、2018年4月から運用を開始する。

新型軌道検測車「マヤ35形」イメージ(JR北海道提供)

新型軌道検測車マヤ35形では、これまで人が定規で計測していた箇所を光波で連続的・自動的に測定することが可能に。従来に比べて効率的で精度の高い検査が行えるほか、これまでは実施できなかった積雪時の軌道変位検測も可能に。線路状況を撮影し、画像データとして保存することもできる。

マヤ35形の車両外観は、北海道新幹線H5系と同系色のグリーンをベースに、沿線を彩る紅葉のオレンジ色や雪原の白色が検測車の走行とともに流れていく様子をイメージしたデザインとなった。走行時はキハ40形気動車、または機関車で牽引する。車両と検測装置を合わせた製作費は約14億円とされている。