部屋を借りる際、大家に預けておく「敷金」。基本的には退去時に返金されるものだが、一部もしくはまったく返還されないといったケースもあるようだ。そこで今回は、マイナビニュース会員のうち男女401名に「住まいの契約解除時、敷金が返されなかったことがあるか」を聞いてみた。

敷金が返されなかったこと、ありますか?

Q.住まいの契約解除時に、敷金が一部または全部返されなかったことはありますか?
ある 50.1%
ない 49.9%

Q.住まいの契約解除時に、敷金が一部または全部返されなかった方にお聞きします。その原因は何でしたか?
■壁の汚れや傷
・「壁のカビが極端に多かったため」(51歳女性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「エアコン等で壁に工事の跡があったから」(24歳男性/食品/その他・専業主婦等)
・「タバコのヤニで壁が汚れたと言われました」(50歳男性/建設コンサルタント/建築・土木関連技術職)
・「タバコのせいで壁紙を張り替えなければいけなかった」(47歳女性/ビル管理・メンテナンス/専門サービス関連)
・「壁の変色による改装が必要ということで」(43歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)

■床の汚れや傷
・「フローリングにカビが生えてしまったため」(32歳女性/官公庁/公共サービス関連)
・「床のフローリングに傷がついていると言われた」(44歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「フローリングの補修にあてるという事で返されなかった」(38歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「フローリングの床を一部分汚してしまい、ゴシゴシ拭いたらそこだけ色がはげてしまったから」(45歳女性/その他/その他・専業主婦等)

■クリーニング費用として
・「クリーニング費として負担を求められた」(60歳男性/その他/事務・企画・経営関連)
・「部屋の修繕、クリーニング代で相殺と言われた」(43歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
・「大家さんの意思で、部屋の状態に関係なくクリーニング代が必要と返金されませんでした。出るときに掃除したのに」(49歳女性/医療用機器・医療関連/その他技術職)
・「契約書記載なしだが、ハウスクリーニング費用を引かれた。よく知らなくて異議を申し立てなかったのが原因かと……」(34歳女性/物流・倉庫/事務・企画・経営関連)

■畳などの張り替え
・「畳が傷んでいたから新しくしたと言われました」(44歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「畳の張り替えや壁紙の張り替え費用で」(44歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「畳の張り替え等、汚れていないのに一律補修された」(65歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)

■その他
・「退室届が遅いと言われた」(46歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「お風呂場のガラスが汚い」(34歳男性/官公庁/事務・企画・経営関連)
・「敷金は補修部分に使うからの理由。新築で半年での契約解除なので返還がないのはおかしい」(53歳男性/その他メーカー/事務・企画・経営関連)
・「退去時の見積もり後に多額の修繕費を請求された。経年劣化うんぬんで揉めたが結局、敷金は修繕費に充てて追加料金なしでと言われ渋々了承した」(48歳女性/百貨店/販売・サービス関連)

■総評
半数以上の50.1%が、敷金が一部または全部返されなかったことが「ある」と回答した。理由として特に多かったのは、「壁の傷・汚れ」によるものだ。とりわけ、室内で喫煙をする習慣がある場合、クロスを張り替えしなければならないこともあるよう。タバコ以外にも、画びょうの跡や壁紙の剥がれ、子どもの落書き等により敷金から引かれてしまったという人もいた。

「床の傷・汚れ」が原因の場合も多かった。床がフローリングの場合、気を付けていても、うっかり物を落としたり、椅子を引いた際などに傷がついてしまうもの。また、カーペットに家具の跡がついてしまったために敷金が戻らなかったケースもあるようだ。

他にも「汚れの難癖をつけられた」「壊していないのに壊したと言われた」「説明も無しに一方的に相殺された」といったコメントも寄せられた。時にはトラブルに発展してしまうこともあるようだ。

調査時期: 2017年2月3日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女401名
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません