SUBARUは6日、スバル新型「XV」の発表会を実施した。「富士重工業」から「SUBARU」へ社名変更後、初の新型車の発表となる。次世代プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM」に加え、スバル共通のデザインフィロソフィー「DYNAMIC × SOLID」を採用したことで、都会的でクールな「スポカジスタイル」を実現している。

都内で行われたスバル新型「XV」発表会。ステージ上には新色「クールグレー・カーキ」のモデルが展示された

新型「XV」は「Fun Adventure」をコンセプトに、都会的で洗練されたデザイン、スバルらしいSUVとしての走破性、世界トップクラスという安全性能を兼ね備えたクロスオーバーSUV。内外装の質感を向上させ、街中でも自然の中でも映えるデザインとしつつ、視界の広さ、取回しの良さ、乗降りしやすさといった実用性も備える。「SUBARU GLOBAL PLATFORM」の採用で操舵応答性・操縦安定性を高め、最低地上高200mmとすることで本格SUV並みの悪路走破性も実現したという。

運転支援システム「アイサイト(ver.3)」と歩行者保護エアバッグは全車に標準装備。AWD制御システム「X-MODE」も採用した。国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)が実施する自動車アセスメント(JNCAP)において、新型「XV」は「インプレッサ SPORT」「インプレッサ G4」とともに過去最高となる199.7点を獲得し、2016年度「衝突安全性能評価大賞」を受賞。歩行者保護エアバッグも評価され、創設以来初となる「衝突安全性能評価特別賞」(特筆すべき安全装置を初めて備えた車種に与えられる賞)も受賞した。

新型「XV」発表会に登壇したSUBARU代表取締役社長、吉永泰之氏

ボディカラーは新採用の「クールグレー・カーキ」「サンシャイン・オレンジ」をはじめ、「クリスタルホワイト・パール」「アイスシルバー・メタリック」「ダークグレー・メタリック」「クリスタルブラック・シリカ」「ピュアレッド」「ダークブルー・パール」「クォーツブルー・パール」を用意。発表会の会場でも、ビビッドで個性的なカラーをまとったモデルが多数展示された。

発表会で登壇したSUBARU代表取締役社長の吉永泰之氏は、「毎日をアクティブに楽しむ皆様のパートナーとして、しびれるくらい良いクルマに仕上がりました。ぜひ多くの方々に、早く実際に乗っていただき、この感動を体感していただきたい」と新型「XV」を紹介した。SUV市場が世界的な広がりを見せ、各社から新たなSUVも発表・発売される中、「この流れはまだまだ続くと思っています。安心・安全性能やデザイン、カラーリングなどで(他社と)差別化を図り、お客さまに訴求していきたい」と吉永氏は話していた。

スバル新型「XV」は5月24日発売。同車初採用となる1.6リッターNAエンジン搭載グレード「1.6i EyeSight」「1.6i-L EyeSight」、燃料システムを直噴化した2.0リッターNAエンジン搭載グレード「2.0i-L EyeSight」「2.0i-S EyeSight」を設定し、各グレードにルーフレール装着車も用意される。価格は「1.6i EyeSight」213万8,400~219万2,400円、「1.6i-L EyeSight」224万6,400~230万400円、「2.0i-L EyeSight」248万4,000~253万8,000円、「2.0i-S EyeSight」267万8,400~273万2,400円(価格はすべて税込)。

2016年度の自動車アセスメント(JNCAP)において「衝突安全性能評価大賞」「衝突安全性能評価特別賞」を受賞したことも紹介された