家庭の支出割合を把握しよう

家庭によって、お金のかけどころは千差万別。ただし、理想の割合から大きくかけ離れている項目があれば、それが家計を圧迫している可能性は非常に高いです。 例えば、食費にお金をかけ過ぎの傾向が、多くの家庭で見られます。家族構成によってはある程度仕方ないとしても、「うちは食費の割合がとても高い」と意識するだけでも、買い物の際に気を付けるようになるもの。そのため、とにかく家計の割合がどうなっているのか把握することから始めてみましょう。

最近では、簡単に操作できる「家計簿アプリ」がたくさん出ています。特に、自動的に支出項目別のグラフを作成できるものが確認しやすいのでおすすめです。お金の流れを視覚化しておくと、無駄使いの把握にもなり、非常に役立ちますよ。

毎月必ず出ていく固定費を見直そう

支出項目の割合がわかったら、実際に家計の節約を考えます。どこから手をつけていいものか迷いますが、まずは固定費から見直してみましょう。毎月必ず出ていく固定費は、家計に占める割合が大きいため、見直しのメリットは非常に高いです。また、プランの乗り換えや変更、解約等の手続きは面倒ですが、一度見直すことで、無理してやりくりをしなくとも、自動的に節約効果が続くのもポイントです。

住居費や保険料など、家計の中で、毎月一定額の支出が発生しているものを洗い出してみましょう。住宅ローンや家賃が高すぎる場合は、返済プランの見直しや引っ越し、更新時の家賃交渉などを検討したいところ。通信費のプランや保険の乗り換え、自動車がある場合は、本当に車が必要かどうかの見極めも行いましょう。固定費の節約がうまくいくと、月に数万円程度の削減になることも十分あり得ます。

各支出項目の理想的な割合がわかると、具体的にどこを見直せばいいのかイメージしやすくなるでしょう。家計の内訳を把握していない場合、まずはアプリなどを活用し、何にいくら使っているのかをチェックしてみてください。節約ポイントを狙い撃ちして、ストレスなく支出バランスを改善しましょう。

筆者プロフィール:武藤貴子
ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント
会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中。FP Cafe登録FP。