カップ麺を食べるときは、最後にご飯を入れて「ラーメンライス」で締めるという人は多いでしょう。MNグルメ発見部の私もその1人です。最近は、「抹茶風味」など変わり種のカップ麺が多く登場していますが、珍しい味のカップ麺でラーメンライスを作るとどうなるのでしょうか? そこで今回は私の独断と偏見で、気になる4種類のカップ麺をラーメンライスにしちゃいました!

"ラーメンライス選手権"の開幕!

カップヌードルの抹茶×ご飯=「抹茶のお茶漬け風ラーメンライス」

最初に紹介するのは、日清カップヌードルの「カップヌードル 抹茶 抹茶仕立てのシーフード味」(税別180円)。抹茶とカップヌードルという、謎すぎる組み合わせが話題を呼んでいる商品ですが、このカップ麺にご飯を投入すれば、「お茶漬け」になりそうな予感……?

まずはカップヌードルの変わり種、「抹茶」!

まず気になるのは、抹茶系のカップヌードルそのものの実態。お湯を注いで3分待ち、ふたをとってみると……、麺が緑色です! スープもよく見ると、ほんのり緑色のように見えます。具はいかと卵、キャベツ、ネギ、ニンジンで、シーフードヌードルに入っているカニカマは入っていませんでした。

緑色の麺が特徴的

シーフードヌードルとは似ても似つかない

麺を口にふくむと、抹茶の風味がするようなしないような……。麺をかみしめると、抹茶のほろ苦さを感じます。スープはシーフードヌードルのうま味そのままです。麺を堪能したところで、早速ご飯を投入。スープにヒタヒタに浸った米粒が、「早く食べてくれ」と言わんばかりに光り輝き、食欲をかき立てます。あえて残しておいた麺を絡めて、いただきましょう!

麺が減ってきたら、いよいよご飯の出番!

レンゲでご飯を投入!

スープに浸った米粒が眩しい

ご飯とクリーミーなシーフードスープが合います! 抹茶フレーバーの麺とご飯を一緒に食べると、ちょっぴりお茶漬け感も味わえます。通常のシーフードヌードルのラーメンライスももちろんおいしいですが、こちらは抹茶仕立てのおかげで、和風ならではの味わい深さがありました。

麺とご飯、スープを絡めて口の中へ

エースコックの長崎ちゃんぽん×ご飯=「シャキシャキ野菜のちゃんぽんライス」

次は、3月に発売されたばかりの「エースコック タテロング リンガーハットの長崎ちゃんぽん」(税別205円)で挑戦。言わずと知れた"長崎ちゃんぽん"専門店の味を、カップ麺化した商品です。

野菜はすべて国産の長崎ちゃんぽん!

湯を入れて待つこと5分。液体スープを入れたら、ラーメンは完成。たっぷりの野菜のほか、小エビやかまぼこも入って具だくさんです。まずラーメンを口に運ぶと……、おお! スープはお店の味に忠実! 中太の縮れ麺は、もっちりとした弾力があって食感もいいです。

具沢山のちゃんぽんタイプのカップ麺

それでは、ご飯を入れてみましょう。麺と野菜を一緒にすくって、ひと口。動物系と野菜系のうまみが効いているコク深いスープと、ご飯との相性は抜群。コクがありますが、クドくないのでさらりといけちゃいます。たっぷりの国産野菜の優しい味わいで、心も満たされそう。野菜とご飯をスープにたっぷり染み込ませてかき込みたくなる一品でした。

野菜とご飯がうまみのあるスープをたっぷり吸っている

マルちゃんの濃厚味噌豚骨×ご飯=「W名店の味噌豚骨ラーメンライス」

続いては、マルちゃんブランドで知られる東洋水産の「縦型ビッグ 麺屋彩未×田中商店 濃厚味噌豚骨」(税別205円)でラーメンライスを作りましょう。味噌ラーメンの名店である札幌の「麺屋彩未」と、長浜ラーメンの名店「田中商店」の夢のコラボレーションによる、ほかではなかなか味わえない「味噌豚骨」ラーメンです!

2つの名店がコラボした、夢の味噌豚骨味

お湯を注いで3分後、特性油を加えると、味噌豚骨のいい香りが漂います。スープが絡まった麺を口に運ぶと……、濃厚な味わいが広がってきました! 味噌のコクと豚骨のまろやかさのハーモニーに、ガツンと濃い味付けが加わって箸が止まりません。具のネギやお肉も味のいいアクセントになっています。

蓋を開けるとお肉がぎっしり

ラーメンを味わった後は、今度はご飯の出番です。ご飯が濃いスープを吸ってきたところで、食べてみます。口に運んで広がってくる濃厚さ! 味噌豚骨味のスープがギュッと凝縮されたご飯を楽しめます。味噌味のおかげで、どことなくおじやや雑炊を思い起こさせる味です。これは、ご飯をたくさん投入して、ガッツリ食べたいですね。

カップ麺が、濃い味のガッツリ系ご飯に変身

サッポロ一番の鶏の水炊き風×ご飯=「あっさり水炊きの鶏ガラ雑炊」

最後は、あっさり系のラーメンライスとして「サッポロ一番 和ラー 博多 鶏の水炊き風」(税別180円)。この商品は、福岡の博多で親しまれている「鶏の水炊き」の味わいを表現したラーメンです。鶏のうま味たっぷりのスープに、野菜と鶏つみれが入っていました。

福岡の水炊きをアレンジしたカップラーメン

お湯を注いで3分待つと、白濁色のスープに野菜と鶏つみれが浮かんでいます。麺をすすってみると、細麺ながら厚みのある麺は、とってもよいかみごたえです。スープはあっさり系ながらも、鶏のうま味の深いコクがあり、優しく繊細な味わい。鶏つみれもふっくらとしていておいしいです。

白濁色のスープにふっくらとした鶏つみれが浮かぶ

今度は、ご飯を投入して味わってみましょう。レンゲでご飯とスープを多めにとって、パクリ。おお、なんとも上品な味わい! シンプルながらも、塩気と鶏系のスープのコク、そしてご飯が絡まり合い、まるで博多の水炊き屋さんでシメの雑炊を食べているかのようなぜいたく感があります。鶏の風味がたっぷりきいて、病みつきになってしまいそうな、味わい深いラーメンライスでした。

博多の水炊き屋のシメの雑炊のような深い味わい


今回は、変わり種のカップ麺をラーメンライスにして楽しむアレンジをご紹介しました。スープや麺にこだわったさまざまなカップ麺が登場している今、ぜひみなさんもお気に入りのカップ麺でラーメンライスを試してみてはいかがでしょうか? カップ麺の向こう側にたどり着けるかもしれませんよ!?