落語家・桂文枝の芸能生活50周年を記念したABCテレビの特番『桂文枝の鶴瓶もさんまもいらっしゃい!』が、3月4日(14:55~15:55 ※関西ローカル)に放送。笑福亭鶴瓶と明石家さんまをゲストに迎え、思い出話に花を咲かせる。

(左から) 笑福亭鶴瓶、桂文枝、明石家さんま=ABC提供

この3人だけによるトーク番組は、今回が初めて。番組は、紋付羽織はかまの3人による口上で始まるが、口火を切った鶴瓶が「文枝のお兄さんというより、三枝兄さんをずーっと追い続けて…」と話し出すとさんまが度々横からチャチャを入れ、中断してしまう。

その後は、文枝が芸の道を志した当時を振り返る「桂三枝誕生」と題した懐かしVTRを紹介。関西大学に進学し、父を戦争で亡くし、苦労をかけた母のために就職を考えるも、1966年12月1日、大学を中退して23歳で桂小文枝に入門したが、「この世界は、早く入った方がいいと思って」と振り返り、最初は、現在所属する吉本でなく、松竹芸能に頼みに行ったことを明かす。

そして、「テレビ・ラジオ」についてのVTRも公開。実は、鶴瓶もさんまも、三枝の推薦でラジオ番組『MBSヤングタウン』に出ることになったそうで、鶴瓶は「うちの師匠(笑福亭松鶴)に稽古をつけてもらう時に、三枝兄さんに見てもらって」ときっかけを話す。

また文枝は、さんまについて「とにかくやかましいのよ」と言うが、「でも、楽屋ではあんまりしゃべりませんでしたね」と意外な一面を暴露。その理由が明かされる。

他にも、文枝が「これだけは自慢できるというのは、僕がオモロイと思ったのはこの2人だけ。それが超一流の人気者になって。見抜いた僕は偉かったなあと」としみじみ語ったり、文枝が鶴瓶とさんまを呼んで上方落語協会の行く末を語り合ったなどといった秘話が続出。文枝は「さんまちゃんは、いつでも落語に帰れるし、それを若い人に見せてほしい」とラブコールを送り、鶴瓶も「トークが落語やん」とけしかける。

最後は2人から「健康だけには気をつけて」「百歳までやって欲しい」とお祝いメッセージが。それを受けた文枝は「今日まで来られたのは仲間のおかげ。これからも後世に残るような落語をたくさん作っていきたいと思います」と決意を語る。