2016年に新本社に移転し、ますますエッジの効いた番組で愛されているテレビ東京。1月クールでは、"おじさんだらけのテラスハウス"として話題のドラマ『バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~』(毎週金曜24:12~)、『三匹のおっさん3 ~正義の味方、みたび!!~』(毎週金曜20:00~)と、なぜか"おじさん"に光をあてたドラマが話題になっている。

『バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~』(C)「バイプレイヤーズ」製作委員会

テレ東冬のおっさん祭り開催

テレビ東京も、"テレ東冬のおっさん祭り"とくくっている今回の2作だが、同局宣伝部によると「特に"おじさん"を推していく予定はなかった」という。

『バイプレイヤーズ』は、日本映画界を支える遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、寺島進、松重豊、光石研といった6人の名脇役がひとつ屋根の下で暮らすという設定で、「おじさんたちがかわいい」「最高の萌え」と、女性たちからも熱い視線を受けている。各話が放送されるごとにTwitterでは実況ツイートがあふれ、「#バイプレ絵」というハッシュタグで、回の見どころをファンが自主的にイラストに表し、積極的に周囲に宣伝をするほどの盛り上がりだ。

また、北大路欣也・泉谷しげる・志賀廣太郎の3名が活躍する『三匹のおっさん3』は、「シリーズが3回続くというのは、今までのテレビ東京の連ドラではそんなになかった」と宣伝部が語るヒット作。なぜ、おじさんがこんなに愛されるのか? 同局は「最近、年齢を問わず活躍されている魅力的な男性俳優陣が多い! というのが反映されているかもしれません」と語った。

同局は「ドラマだけでなくバラエティー番組でもいわゆる"魅力的なおじさん"の活躍が目立つかもしれません。いわゆる"おじさん"が真剣に汗をかいて頑張る番組は非常に好評でした」という。確かにテレビ東京では、先日惜しまれながら終了した、太川陽介&蛭子能収コンビによる『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』シリーズ、出川哲朗が電動スクーターで旅をする『充電させてもらえませんか?』など"おじさん"コンテンツが豊富だ。

渋い、かわいい、身近など様々な魅力を持った"おじさん"たちだが、人気に共通しているのは、周囲に偉ぶらず仲間と楽しく過ごし、少年の心も忘れていないこと。もともと"おじさん"番組を狙っていたわけではない同局だが、「自信を持ってお送りできる、話題性の高い、魅力的な作品が揃った!! という感じでしょうか」とラインナップについてコメント。さらに「予定調和ではない故のワクワク感が"おじさん"を通して視聴者の方により身近な感覚として伝わるのかもしれません」と推測し、「今後も魅力的な作品を仕掛けていきたいです」と語った。

『三匹のおっさん3 ~正義の味方、みたび!!~』

『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』