女優の黒島結菜が、5月にWOWOWで放送される連続ドラマ『東京すみっこごはん』で主演を務めることが26日、明らかになった。

黒島結菜

原作は小説家・成田名璃子の人気作。東京・下町のとある商店街の路地裏に佇む木造一軒家の共同台所「すみっこごはん」を舞台に、黒島演じる主人公の女子高生・沢渡楓が、そこで出会ったさまざまな悩みや心の痛みを抱えた人たちとの交流を通じて大人へと成長していく姿を描いたヒューマン・ストーリーだ。

楓役の黒島は脚本を読んだ感想について「脚本を読ませていただいた時、美味しいものは人を笑顔にするんだなということを最初に感じました。すみっこごはんに集まる人たちは、自分に自信がなかったり悩みを持っていたりします。それでも真っ直ぐに喜びや悲しみと向き合って生きている姿に、私もそうやって生きていくべきだと心を動かされました」とコメント。そして「このドラマには、"きちんと伝えていく"、"お互いの尊厳を守る"という2つの軸があります。 こんなにも温かく優しいドラマに参加させていただけることがとても幸せです。今回、お料理をするシーンがたくさんあります。鰹節を削ったり、昔ながらの調理法で作ることが多く、初めての経験なので楽しみです」とドラマの見どころについて語った。

原作者の成田は「とても嬉しく、光栄でした。原作では何人かの登場人物の視点で世界が語られ、心理描写が多いので、ドラマではストーリー展開にどのような味つけがされるのか本当に楽しみにしていました。いざ台本を拝読してみると、すみっこごはんの世界観を継承しながら、原作にはないドラマオリジナルの登場人物やエピソードで物語に深みと広がりを与えていただいており、何度も泣くことに。映像化が待ち遠しいです」と、ドラマ化への喜びを語っている。

監督は映画『しあわせのパン』『繕い裁つ人』『少女』などの三島有紀子。脚本は『マッサン』『ダブルフェイス』などの羽原大介。