ベビカムはこのほど、妊娠・出産・育児情報サイト「ベビカム」において実施した「児童虐待」についてのアンケート結果を発表。調査は11月18日~11月25日にかけて、現在妊活・妊娠・育児中の678人を対象に行われた。

児童虐待のニュース、他人事ではないと感じる人は71%

同リサーチは、厚生労働省による11月の「児童虐待防止推進月間」をふまえ、妊活・妊娠・育児中の方を対象に「児童虐待」に関する意識調査を行ったもの。中でも、育児中の人には、子どもに当たってしまったことがあるか、日々の子育てのストレスをどのように解消しているかなどについてもうかがった。

調査では、児童虐待のニュースに関して約70%の人が他人事ではないと感じていることが分かった。「最低行為だけど他人事とは思えない。自分も余裕がなくなりヒステリックになる(なりそうになる)こともあるので、無意識に虐待するかもしれないと思うと怖い。自覚していないストレスもあると思うから、自分で意識的に解消する必要があると常に思う」(33歳/東京都/まぁ26さん)など、身近な問題として感じているママの声が数多く寄せられた。

育児ストレスを感じた時、子どもに当たってしまった経験がある人は63%

育児中の人に、「育児でストレスを感じた時、虐待とまではいかなくても、子どもに当たってしまった経験はありますか? 」と尋ねたところ、「はい」が63%、「いいえ」が37%となった。「子どもの癇癪がひどく、そしてそれが長引き自身の心身が不調な時など悪い条件が重なってしまった時」(29歳/千葉県/紳士ゑさん)など、自分の体調や心の状態によって、子どもに当たってしまうという経験をした方が少なくないようだ。

「周囲に相談相手、頼れる存在がいない」が「児童虐待の原因」と多くのママが感じている

実際、どのようなことが「児童虐待の原因」と感じているかうかがったところ、最も多かったのが「周囲に相談相手、頼れる存在がいない」(66%)で、「家庭環境」(61%)、「親自身が虐待を受けたことがある」(37%)と続く結果となった。では、育児ストレスの解消法について尋ねたところ、最も多かったのが「好きなものを食べたり飲んだりする」(63%)で、「睡眠をとる」(30%)、「おしゃべりをする」(28%)、「買い物をする」(22%)と続いた。

育児ストレスの解消法は「好きなものを食べたり飲んだりする」がトップ

児童虐待が防ぐために必要なこととして、「一概には言えませんが、周囲の助けがあるかないかが大きいと思います。相談できる人がいること、窓口があることを知っているだけでも違うと思います。誰かに素直に頼ることができれば、考え方がいい方向に向かうのではないかと思います」(33歳/大阪府/nao08さん)、「虐待はどんな母親でも起こしてしまう可能性があると思いますので、匿名でいくらでも悩みを聞いてもらえる行政サービスに加え、安価で安全な家事代行サービスや託児サービスが受けられる仕組みがほしいなと思います」(34歳/富山県/パンダのパン屋さん)などと、周囲からのサポートを求めるコメントもあった。