今回、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した「インプレッサ」も、次世代スバルの幕開けにふさわしいモデルに仕上げたと自信の投入である。次世代プラットフォーム採用第1弾の戦略車であり、スバルの特徴である「安心と愉しさ」を提供したのが評価された。

次世代スバルの幕開けを告げる「インプレッサ」が日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞

そしてスバルのこれからだが、“北米一本足打法”と揶揄されても、そのビジネスモデルを一貫して展開できるのであれば、北米事業は全体の収益構造における大きな寄与になり続ける。為替の大きな振れへの対応力をつけることは課題だろう。今期は下期で1ドル=100円想定の為替で減益予想だが、それでも営業利益率は10%台をキープする。

2020年に向けた中期経営ビジョン「際立とう2020」の期間中、自動車メーカーとしては小規模だが「強い特徴を持つ質の高い企業」となるべく、よりブランド力を磨き、強い事業構造を創ることで、持続的成長を実現できるか。かつて、スバルのトップから「アウディのような自動車メーカーになりたい」との声をよく聞いたが、スバルが“日本のアウディ”として生き残っていけるかどうかに注目したい。