放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は6日、審議していたTBS系バラエティ番組『珍種目№1は誰だ!? ピラミッド・ダービー』について、「放送倫理違反」との意見を公表した。

放送倫理・番組向上機構(BPO)、審議していた『珍種目№1は誰だ!? ピラミッド・ダービー』について「放送倫理違反」と判断

問題があったのは6月19日に放送された「双子見極めダービー」という企画で、登場する双子が入れ替わっているか見極めるというもの。出演した顔相鑑定士の男性は、最終問題まで回答したにも関わらず、放送では途中で脱落となり、最終問題ではCGで姿を消した映像が流され、ブログで収録時と内容が違うと怒りを爆発させていた。

委員会は、番組の制作体制や制作環境、そして、スタッフの意識の問題点などを指摘した上で、「出演者に無断でレースから脱落したことにしてその姿を消すという、出演者に対する敬意や配慮を著しく欠いた編集を行ったことを放送倫理違反」と判断。また、局制作の番組といいながらも、制作過程のほとんどが制作会社によって担われているという実態は、番組に対する責任の所在をあいまいにする危うさをはらむこともあわせて指摘した。

TBSは、7月5日に番組公式サイトで、「出演者の方からご指摘頂いた収録の順番や、ルール変更の経緯は、演出の一環のつもりでしたが、事前に説明や了解を得ることなく画像を加工し、行き過ぎた編集がありました」と説明。「池袋絵意知氏、および視聴者の皆さまに深くお詫びいたします」と謝罪していた。