メドピアはこのほど、「ピロリ菌の検査と除菌」についてのアンケート結果を発表した。同調査は10月3日~9日、医師専用コミュニティサイト「MedPeer(メドピア)」会員医師4,498人を対象にインターネットで実施したもの。

左から「ピロリ菌の検査受診状況」「受診していない医師の今後の検査意思」

ピロリ菌の検査を受けたことがあるか尋ねたところ、49.8%が「受けた」、48.3%が「受けていない」と回答した。受診していないと回答した医師に、今後の検査意思について尋ねると、71.3%が「受けたいと思う」と回答している。

受診した医師に、ピロリ菌に感染していたか聞くと、39.0%が「感染していた」と答えた。中には、「上司の先生にカメラをやってもらいました。胃に入った瞬間、『あ、いないね』と言われた」(30代、消化器内科)など、勤務する病院で検査を受けた医師もいた。

感染していた医師に、除菌したか尋ねると、86.5%が「除菌した」と回答した。「除菌後、すごく便通がよくなり、体調がよくなりました。経験すると、患者にも説明しやすくなる」(50代、一般内科)、「食後の胸やけや二日酔いのときの嘔気嘔吐(おうきおうと)がほとんどなくなり、とても快適」(40代、泌尿器科)など、効果を実感したというコメントが多かった。

左から「受診した医師のピロリ菌の感染率」「感染していた医師の除菌状況」

検査を受けておらず、今後も受けようと思わない医師は13.9%。その理由は「胃内視鏡検査で萎縮性胃炎が見られないので特に検査を受けていません」(50代、一般内科)、「2人に1人が持っている菌を、わざわざ除菌する気はない。不適切な生活習慣の上では、除菌だけで胃癌撲滅はあり得ないと思う」(60代、一般内科)などだった。

各回答者の割合