乗り物を模したケーキや菓子は、いつの時代も子どもから大人まで大好きなもの。しかもそれが、いつもお世話になっている特定の車両だとなおさらに違いない。例えば、川越プリンスホテルが期間限定で発売している西武鉄道公認の「新2000系 トレインケーキ」なんてその極み。行き先を示した「方向幕」にまでおなじみの地名が表示されているのだから、愛着もひとしおに違いない。

現在販売中の「新2000系 トレインケーキ」(税込2,000円)

「レッドラッキートレイン」もケーキ化

「新2000系 トレインケーキ」のモデルとなっている「西武新2000系電車」は、昭和63(1988)年に登場した車両。窓や方向幕の周りが黒く縁どられ、側面には従来車では省略されていた戸袋窓が設置されている。

2012年バージョン

その特徴をしかと表現したケーキがなぜ誕生するにいたったかというと、2012年に西武鉄道が創立100周年を迎えたことを記念して、創作が企画されたから。つまり、2012年以降毎年、西武鉄道を走る電車をモデルとしたケーキが誕生していて、2015年には、2014年に運行を開始した「レッドラッキートレイン」を模した作品が販売されている。

2014年バージョン

レッドラッキートレインは、日本語にすると「幸運の赤い電車」。三峯神社、秩父神社、宝登山神社などのパワースポットが数多く存在する秩父エリアを走る電車にぴったりのこの名前には、西武線沿線のスポットを訪れることで幸運を得てほしいとの想いが込められているのだとか。

2015年に登場した「レッドラッキートレインケーキ」

子どもも意識したフルーティー仕上げ

また同ケーキシリーズにも、口にすることで幸せな気持ちになってほしいとの想いがたっぷりと込められている。そして、小さな子どもにも大好きな乗り物を楽しんでもらえるよう、アルコールは使用せず、桃のシロップでフルーティに仕上げているのが特徴だ。

「お子さまのいるご家族はもちろん、電車好きのお客さまにも好評です。『よくできている』『かわいい』などのお声をいただくとうれしいですね。これからも多くのお客さまに幸せな気持ちを運ぶことができたらと思っています」とは同社企画担当者の声。

2016年版は11月末までの期間限定販売とのことなので、チャンスを逃さないようにしていただきたい。

記事中の情報・価格は2016年10月取材時のもの