俳優の西島秀俊が20日、都内で行われたWOWOWのパラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ『WHO I AM』(毎週土曜 21:00~)のイベントに出席し、番組に出演するオーストラリアの競泳選手エリー・コールに花束を贈呈し、「2020年(の東京パラリンピック)はお待ちしております」と笑顔を手向けた。

西島秀俊(右)とエリー・コール選手

『WHO I AM』は、WOWOWと国際パラリンピック委員会(IPC)が共同で立ち上げた大型ドキュメンタリーシリーズ。パラリンピック・リオ大会が開催された2016年から東京大会が開催される2020年まで5年にわたり、世界最高峰のパラアスリートたちの生き様に迫る。コール選手が取り上げられるのは第4回の11月12日放送分となっている。

同番組のナビゲーターとナレーターを務める西島は「競技や選手に密着取材しており、選手の皆さんがいかに普段、エンジョイして輝いているかがとても良く映し出されている。そこが見てて楽しいんですよね」とアピール。コール選手については「リオ・パラリンピックも東京でとてもよく放送されていたし、たくさんの人も見ていたと思うので(応援している人も多いはずだから)、2020年(の東京パラリンピック)は本当に、お待ちしています」と照れながらの笑顔で呼びかけた。

またこの日は、コール選手、過去に競泳日本代表選手として数多くのメダルを獲得したパラアスリートで現在は一般社団法人「日本身体障がい者水泳連盟」会長の河合純一氏、リオ大会に出場した競泳選手の一ノ瀬メイ選手、元オリンピック競泳日本代表の萩原智子氏らのトークショーも開催。コール選手がこれまでに獲得したメダルが披露される場面もあり、リオ大会でメダルを獲得できなかった一ノ瀬選手や萩原氏が色めき立つ姿も見られた。

その中でコール選手は、自身が首からかけている金メダルを振って「パラリンピックのメダルは目の不自由な方にも判別つくように振ると音が鳴る作りになっているんです」と説明。続けて「金、銀、銅、すべてのメダルが違う音が鳴るんです」とも明かされ、実際にその鳴る音の違いが披露されると、一般の観客はもちろん、報道陣からも「なるほど」と嘆息が漏れ広がった。同番組の第1シーズン(全8回)は 22日から毎週土曜に放送。無料放送の初回は、ブラジルの競泳選手ダニエル・ディアス選手が紹介される。