JALとブリティッシュ・エアウェイズ(以下、BA)、フィンエアー、イベリア航空は、10月18日より日本=欧州路線において共同事業を開始。4社による共同事業の開始により、日本発の乗客は、BAの乗り継ぎ拠点空港のロンドン、フィンエアーのヘルシンキに加え、新たにイベリア航空のマドリードについても、欧州各地へのゲートウェイとして利用できるようになる。

17日には前夜祭を実施

イベリア航空は約18年ぶりとなる日本再就航に向け、マドリード=成田線就航前日となる10月17日に前夜祭を実施。週3往復となる同線へはエアバスA330-200型機を導入し、ビジネスクラス19席、エコノミークラス269席の全288席の仕様となる。

共同事業の対象路線は、日本とロンドン・ヘルシンキ・パリ・フランクフルト・マドリードとの間の直行便に加え、ロンドンから欧州域内約80地点、ヘルシンキから欧州域内約60地点、マドリードから欧州域内約80地点、日本国内約40地点が対象路線となる(2016年10月1日現在)。需要動向に合わせた最適なスケジュールを実現するほか、運賃の調整、共同サービスの開発、コードシェア提携の拡大により、利用者の利便性を高め欧州路線における4社の選好性をますます向上させる。

マドリードを経由した欧州各都市への乗継が広がる

JALはこれまでも、ロンドン=マドリード線、フランクフルト=マドリード線でイベリア航空とのコードシェアを実施。今回、イベリア航空が日本=欧州路線における共同事業に加わることで、日欧直行便とそれに接続する欧州域内路線、日本国内路線のスケジュール調整を進め、マドリードを経由した欧州各都市への乗継利便性の向上を図る。

10月30日からはイベリア航空が運航する、バルセロナ、セビリア、リスボン、ローマ、ブリュッセル、ミュンヘン、ベルリン、チューリッヒ、ジュネーブなど計21の地点にJALのコードシェアを拡大する。

日本路線にはエアバスA330-200型機を導入

4社は日本発欧州行き運賃および欧州発日本行き運賃を、10月19日日本出発分より共通化し、すでに販売を開始している(一部運賃を除く)。コードシェア便も4社共同運賃で利用でき、4社が運航する便の中から、出発・到着時刻、出発空港(羽田、成田、名古屋、大阪、福岡)、経由地(ロンドン、ヘルシンキ、マドリード)、運賃など、利用者のニーズに合わせてフライトを選ぶことができる。現在、期間限定でよりお得な特別運賃を展開。期間限定運賃は11月5日まで販売し、適用期間は10月19日~2017年2月28日となる。詳細は各社のホームページを参照。

さらに、JALのマイレージプログラムにおいても内容を充実させる。従来はJAL便とBA便のみが対象だったJALのFLY ONプログラムマイルUPボーナスが、11月1日からはイベリア航空運航便も対象となる。また、エコノミークラスの積算率50%の対象予約クラスが新しく加わるなど、イベリア航空便利用時のマイレージ積算率を見直す。新しいマイル積算率、対象予約クラス、その他各マイレージプログラムの詳細については、JALとイベリア航空のホームページで案内している。