攻城団は6月26日、全国のお城の入城者数(観光客数)の最新調査結果を発表した。調査は2024年5月16日~6月22日、全国186城の管理事務所や自治体、観光協会を対象にメールおよびインターネットで行われた。メール送信ができなかった、あるいは回答が得られなかった一部の城については、新聞報道や自治体のウェブサイトなどで公表された資料を参照しているという。

  • 2025年版 全国入城者数ランキング(有料施設のみ)

  • 2025年版 全国入城者数ランキング(すべての施設)

トップ3には大阪城(大阪府大阪市)、名古屋城(愛知県名古屋市)、二条城(京都府京都市)が選ばれた。

今回の調査で判明したお城のうち、前年比でプラスになっているのは半数強(56.2%)で、前回が約7割(68.3%)がプラスだったことを踏まえると、入城者数の伸びが少し鈍化したと言えるかもしれない。

ランキング上位のお城は能登半島地震で被害のあった金沢城公園(石川県金沢市)以外は伸びており、その背景にはインバウンド(訪日外国人観光客)の増加が影響している。名古屋城は28.1%、姫路城は35.8%、江戸城(=皇居東御苑、東京都千代田区)は56.9%といずれも過去最高を記録した一方で、名古屋城と姫路城はいずれも日本人観光客は前年割れとなっている(江戸城は微増)。

なお、全国のお城には入城チケットが必要な有料の場所と、城址公園として整備されており無料で見学できる場所がある。公平を期すため、有料施設のみに限定したランキングと、城址公園や山城を含むすべてのお城を対象にしたランキングのふたつを発表しており、後者では金沢城や江戸城などがランクインしている。

また前回の調査から有料施設においてはチケットを購入した有料入城者数、また外国人観光客数についても尋ねており、今回も多くの施設から回答が寄せられた。