先述のように多くの疾病リスクをはらむ有害ミネラル。それだけに体内からの排出を心掛けるべきなのだが、そのために必要な栄養素をまとめた。
ビタミンC
水銀によってダメージを受けた細胞を速やかに修復する。レモンやゆず、柿などが代表で、下記のシステインなどと一緒に摂取すればより高い効果を得られる。
システイン
硫黄分を含むアミノ酸の一つ。豆類や玄米、ニンニク、タマネギなどシステインを多く含む食材を食べることで重金属の排せつを促す。
メチオニン
同じく硫黄分を含むアミノ酸の一つで、FDA(米国医薬品食品局)から水銀など重金属を排せつする物質としてリストアップされた。ゴマや高野豆腐などに多く含まれる。
食物繊維
有害ミネラルと結合し、便からの排せつを促す。きのこ類や豆類、ゴボウなどが料理もしやすくておすすめ。
ビタミンB1
腸内環境を整えるために有益な好気性菌の活性を高める。豚肉や大豆などに多く含まれる。
ビタミンB6
水銀の排せつを効率よく行うために重要な働きを担う。ニンニクや酒かすなどに多く含有される。
乳酸菌&発酵食品
有害ミネラルを吸収しない腸内環境に整える。みそや納豆などがおすすめ。
これらの栄養素を意識して摂(と)ることで、有害ミネラルの排出促進に役立つとのこと。そのほかではクロレラや亜鉛、マグネシウム、セレンなどのサプリメントも解毒効果が期待できる。
生魚・海藻類を日常的に食べる私たち日本人の食生活は、有害ミネラルと背中合わせ。とはいえ、それらを全く摂取しない食生活は難しいうえ、食事バランスが偏ってしまう危険も。まずは、「解毒を意識する」ことから始めてみよう。