ロックバンドのTHE YELLOW MONKEYが、Huluできょう7日に配信スタートする音楽番組『TOKYO BEAT FLICK』に第1回のゲストで出演することになり、このほど、東京・麹町の日本テレビで、収録の合間に取材に応じた。

『TOKYO BEAT FLICK』の収録でライブを披露するTHE YELLOW MONKEY (C)NTV

この番組は、音楽界をけん引するアーティストをゲストに迎え、オリジナルのセットリストでライブを展開するというもの。この第1回のゲストに、今年15年ぶりに再集結を果たしたイエモンが出演することになり、今回は「BURN」「Chelsea Girl」など5つのヒット曲を披露する。

そして、Hulu独自の展開として、ボーカルのみ・ギターのみ・ベースのみ・ドラムのみ、というメンバー1人1人にフォーカスした個人映像も配信。この個人映像は、日本テレビ音楽班が、スマートフォンやタブレットでの視聴を意識したカット割りや演出で撮影したもので、そうした端末での視聴に最適な「縦画面バージョン」も制作される。

ボーカルの吉井和哉は「新しい試みなので、百戦錬磨のバンドが分かりやすくてやった方がいんじゃないか」と、使命感を持って取り組んでいることを説明。ベースの廣瀬洋一は「再集結した後は、新しい試みをどんどんやって、今どきの層にもアピールしていきたいという思いがあった」と明かす。

Huluのメインユーザーは20~30代ということで、15年間のバンド休止期間があっただけに、新たなファン層の開拓にも期待できるという。

1人1人のカットの映像を収録するというのは、15年前にもライブDVDの案として出たことがあったそうだが、吉井は「まだ時代が追いついていなかった」と述懐。廣瀬が「僕らは個性的なバンドでもあるので、1人1人がテレビで見れないような"ロック感"が見せられたら」と意気込みを語ると、それを聞いた吉井は「テレビとやっていいことと、いけないことが違うから、今回は乳首をお見せします(笑)」と冗談めかした。

Huluでの配信スケジュールは、7日から「プロローグ」がスタート。翌週14日は、地上波日本テレビの音楽番組『バズリズム』に、イエモンが出演して新曲をフルサイズで放送した直後から、ライブ本編の映像を5曲フルサイズで配信する。

その後は、21日に廣瀬と菊地英昭(ギター)のインタビュー&ライブ個人映像、28日に吉井と菊地英二(ドラム)のインタビュー&ライブ個人映像の配信をスタート。最後に11月4日から、メンバー4人のインタビューを配信する。

『TOKYO BEAT FLICK』の前田直敬プロデューサーは「通常の音楽番組では物足りない、そんなコアファンを意識して作りました」と狙いを説明。「司会者なし、ゲストなし。1アーティストのLIVE1本勝負! 曲間のMCもノーカットで味わえます」と見どころを語っている。

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