保険に加入するときに、そもそも用語がわからなくて挫折したという経験はないですか? ネットで比較しておトクな保険に加入できる現在、内容をきちんと理解せずに加入したり、わからないからとあきらめたりしては損することになってしまいます。基本がわかれば保険選びはぐっとラクにできます。

勘違いしやすい保険用語をチェック(画像はイメージ)

「終身保険」と「定期保険」って何が違うの?

生命保険の柱は何といっても死亡保障の保険。終身保険と定期保険がその死亡保障の2大柱ですが、違いはわかりますか?

「終身保険」は一生涯死亡保障が続く保険です。加入して翌日亡くなっても、50年後に亡くなっても契約した死亡保険金が支払われます。死ぬまで保障が続くので保険金が必ずもらえる保険です。

それに対して「定期保険」は、一定の期間だけ保障が得られる保険。この10年間だけは何かあったときに大きな保障が必要である、子供が大学を卒業するまでは万一のときに大型の保障が欲しいといった場合に活用できるものです。決められた保険期間の間だけ保険金を受け取ることができますが、満期を1日でも過ぎると保障はすべてなくなります。

"定期"というと定期預金を思い浮かべる人が多いと思いますが、中身は全く違うので注意しましょう。預貯金では"定期"は普通預金より利息が多く付いて有利な商品ですが、保険では"定期"は掛け捨ての保険を意味します。

ただ、「掛け捨てだから良くない」というわけではないので、お間違えのないように。終身保険よりも定期保険の方が毎月の保険料は少なく済みます。大きな保障を必要としている人にとって少ない保険料で必要保障を確保できるメリットの大きい商品です。掛け捨てなので貯蓄性はないということだけ覚えておきましょう。

「収入保障保険」って何?

ちなみに終身保険は解約したときに「解約返戻金」というお金が戻ってきます。貯蓄性があるといわれていますが、加入後十数年(契約時期や年齢などにより異なる)たたないと払った以上のお金は戻ってこないので、預貯金のような感覚で加入する商品ではありません。払う保険料も掛け捨ての保険に比べてかなり高くなります。

死亡保障の役割をする保険には、「収入保障保険」というものもあります。この保険の名前も「収入がなくなったときにお金がもらえるの?」と誤解されがちですが、死亡した後に保険金をまとめてもらうのではなく、年金のように分割してもらう保険です。亡くなった後もお給料をもらうように毎月の収入が保障されていることからこのネーミングが付いているようですが、死亡保障の保険です。契約期間中に万一のことがあったら、満期まで一定額ずつ毎月給付金が受け取れます。