劇場アニメ3部作の最終章『亜人 -衝戟-』(あじん -しょうげき-)の完成披露上映会が9月2日、東京・お台場シネマメディアージュにて開催され、主演キャスト陣やスタッフが登壇し、最終章に込めた想いや制作秘話を語った。
『亜人』は、漫画雑誌『good!アフタヌーン』(講談社)に連載中の同タイトルを原作としたTVアニメ・劇場作品。決して死なない新種の人類・亜人と、亜人を追う日本国政府の戦いを描いている。
イベントには、主人公・永井圭役の宮野真守、海斗役の細谷佳正、田中功次役の平川大輔、瀬下寛之総監督、安藤裕章監督らがステージに登場した。
劇場アニメ『亜人』シリーズ最終章の完成にあたり、宮野は「『亜人』にかかわって長いのでうれしいです」と素直な気持ちを述べ、「今回オリジナルストーリーで完結するので、僕らの想いも出し切りましたし、作品自体も迫力の映像で作られています」と感無量の様子。さらに「これまで圭は、主人公らしくない描かれ方をしてきましたが、最終章では、彼を感じる人間的な、ヒーロー像的な部分を垣間見れるのでここも見どころです」と作品をアピールした。
また、本作は「プレスコ」(映像作成前に音声や台詞を収録する手法)だったことを説明した細谷は、「今回はハリウッド映画的な、想像を絶するシーンの連続。よくここまで統率力のとれた作品に仕上げたなあと思いました」と心境を語った。さらに平川も「僕らの想像を超える映像だった。作品を観ていて『どうなっちゃうの?』が、どんどん訪れる作品です」と作品への感想を述べた。
さらにトークは、圭と海斗についての話題にも言及。「最終章を見てもらえれば、圭にとって海斗とはどんな存在だったのかがわかります」と明かした宮野は、さらに細谷へ顔を向けつつ、「なぜ、そんなにまで、俺のこと好きなん?」と、若干“告白チック”な質問に場内は爆笑。対する細谷は「それは、『死ねば、わかる』じゃないけど、『観れば、わかる』」と切り返し、会場から拍手が起こった。
最後のあいさつで宮野は「『亜人』にはいろいろな想いが込めれています。愛情を持って作られた作品なので、公開後も語る時間がまた来るんじゃないかと思っています。僕らの想いをぜひ、スクリーンで受け取ってください」と作品への想いを吐露し、イベントは終了した。
『亜人 -衝戟-』は、9月23日~10月13日の3週間限定で、全国公開。