5月6日より上映がスタートする劇場アニメ『亜人 第2部 -衝突-』の完成披露上映会が4月15日、東京・お台場シネマメディアージュにて開催され、主人公・永井圭役の宮野真守、中村慎也役の梶裕貴、瀬下寛之総監督、安藤裕章監督が登壇した。

左から安藤裕章監督、梶裕貴、宮野真守、瀬下寛之総監督

『亜人』は、漫画雑誌『good!アフタヌーン』(講談社)に連載中の同タイトルを原作としたTVアニメ・劇場作品。決して死なない新種の人類・亜人と、亜人を追う日本国政府の戦いを描いている。

『亜人 第2部』を見た宮野は「収録はプレスコ(セリフを先に収録し、アニメーションを作成する方法)で行われたので、完成品を見てまず感動しました。『第2部』では永井圭の心の移り変わりが描かれていて、『第1部』と比べてこんなに表情が変わるものなのかと驚きました」とコメント。

また、梶裕貴演じる中村慎也は『亜人』本編には回想シーンでしか出ておらず、その活躍は、5月6日発売の原作コミック第8巻限定版に付属するDVD「中村慎也事件」で描かれる。会場では、2分程度のダイジェスト版も上映され、宮野は「梶くんが素敵でした」とラブコール。宮野が「亜人として生きるって大変だよね」と投げかけると、梶は「そうなんですよ。ほんと大変なんです」と返す。永井圭、中村慎也は二人とも亜人でありながら作中で出会うことはなかったが、演じている両者の息はぴったりだった。

永井圭には海斗、中村慎也には祐介といった友人がいるという話になり、安藤監督は「もちろん友情を意識しています。圭も慎也も亜人ですが、普通の青年です。非日常な世界だからこそ、かけがえのない友情や絆といったものを見つけられるんじゃないかなと思います」と語り、瀬下総監督も「友情は『亜人』の根底にあるテーマですね」と続けた。

最後に主人公・永井圭について、宮野が「『第2部』では自らが亜人だという状況を、彼なりに受け入れ始めます。今の状況を分析して、どうするべきかを考える。それはある種の成長や変化なんじゃないかと思います」とコメントすると、瀬下総監督は「永井圭は徐々に好きになってもらえるように作っています。彼は必死になって、どうやって生き抜くかを考えていて、亜人になってからのほうが人間らしいですよね。だんだん応援したくなっていきます」と締めくくった。