さいたまトリエンナーレ実行委員会は9月24日~12月11日、埼玉県さいたま市にて「さいたまトリエンナーレ2016」を開催する。

アイガルス・ビクシェ《さいたまビジネスマン》

同イベントはアートを鑑賞するだけでなく、共に創造し参加することができる国際芸術祭。埼玉のまちの成り立ちや知られざる自然、土地の歴史など、生活都市ならではの魅力を活かし、市内のさまざまな場所を会場として開催する。

今回のテーマは「未来の発見!」。国内外で先進的な活動を展開するアーティストがさいたま市を訪問・滞在し、市民と交流しながら、市内各地でさまざまなアートプロジェクトを展開する。

日比野克彦氏は「種は船プロジェクト in Saitama」として、これまで日本各地で地域や人をつないできた「種は船」の2艘を新たにさいたまバージョンとして登場させる。秋山さやか氏はさいたま市で数カ月間生活し、現地で見つけた素材等を使うなど、実際の体験や発見をもとに作ったインスタレーションを公開する。

マレーシア出身のオクイ・ララ氏は来日し作品を制作中。さいたま市で生きる人々を取材した映像作品を発表予定とのこと。映像作品のほかに、女性たちとともに展示会場を「居間」へとつくり変えたインスタレーションを公開する。

オクイ・ララ氏の制作風景

また、ラトビア在住のアーティストのアイガルス・ビクシェ氏が制作した10mもの巨大な作品《さいたまビジネスマン》もまもなく日本に到着予定とのこと。同氏は埼京線の通勤ラッシュに驚き、さいたまのサラリーマンにエールを送ることを目的にこの作品を制作した。設営は9月初旬から開始する。

同イベントの主な開催エリアは、「与野本町駅~大宮駅周辺」「武蔵浦和駅~中浦和駅周辺」「岩槻駅周辺」。主要エリアのほか、市内各地で各種アートイベントを行う。期間中は、市内の文化施設などにおいて、気軽にアート作品制作などを楽しめるワークショップも多数開催。「アートプロジェクト」「市民プロジェクト」「連携プロジェクト」など、各プロジェクトにおいて、共につくる、参加することができる多彩なイベントの展開も予定している。

定休日は水曜。ただし11月23日は開場し、翌11月24日は閉場となる。