7月10日よりWOWOWでスタートするWOWOW開局25周年 連続ドラマW『沈まぬ太陽』(毎週日曜 22:00~ 全20話 ※第9話は無料放送)の第2部(第9話)先行試写会が7日、都内で行われ、主演の上川隆也、水谷俊之監督、青木泰憲プロデューサーが出席した。

連続ドラマW『沈まぬ太陽』先行試写会に出席した上川隆也

WOWOW開局25周年を記念して制作された同ドラマは、『白い巨塔』や『華麗なる一族』などの名作を世に送り出した山崎豊子の同名小説をドラマ化。未曾有の航空墜落事故という悲劇の裏で信念を貫き、巨大組織で生きる者たちの姿を壮大なスケールで描いたもので、この日は第2部の初回となる第9話の試写会が行われた。

試写会前には青木プロデューサーの進行により、主人公の恩地元役を務めた上川と水谷監督のトークショーを実施。水谷監督とは2007年に同じくWOWOWで放送された『震度0』を皮切りに、本作で5作目となった上川は「何の不安もなく現場に臨みましたが、今回はちょっと様相が違うというか、撮影期間の長さが作品に相対する姿勢と呼応してました。『レディ・ジョーカー』(2013年WOWOWで放送したドラマ)では場を盛り上げる演出をされていましたが、今回は一歩引いて客観に徹していたというか静かな演出で、今までとは違う点でしたね」と回顧。一方の水谷監督は「上川さんは完璧な俳優というか、匠に演じる俳優さん。ですが今回は匠に演じきるというよりは、恩地そのものでしたね」と自然体で演じていた上川を絶賛した。

同ドラマは昨年12月から撮影を開始し、先月にクランクアップを迎えたばかり。そんな長い撮影期間で初めて訪れたアフリカロケの話題となり、5種類のワクチンを打ってアフリカロケに臨んだという上川だが「恩地さんが酔っ払って水たまりに顔を突っ込むシーンがあり、その水たまりの穴にミネラルウォーターだと思ったら、現地の生水で…。でもここまでタンザニアの皆さんが作ってくれたんだから、思い切り突っ込みました(笑)。今までになく現場は盛り上がりましたね(笑)」と苦笑いを浮かべると、水谷監督は「タンザニアのスタッフがみんな大拍手でしたよ。タンザニアの人も『よくやるな』と言ってました(笑)」と明かして会場を笑わせていた。