JR東日本はこのほど、東京都港区の竹芝エリアにおいて「竹芝ウォーターフロント開発計画」を推進すると発表した。JR東日本アートセンター四季劇場「春」「秋」が培ってきた文化・芸術の発信拠点としての機能を発展させ、2020年の開業をめざして文化・芸術を核としたまちづくりを行う。

浜離宮恩賜庭園側外観イメージパース

敷地面積は約2万3,000平方メートル、延床面積は約10万3,000平方メートル。自由劇場を除く敷地内の建物を取り壊し、新たに26階建ての高層棟・5階建ての劇場棟・10階建ての駐車場棟を建設する。

高層棟はシーサイドホテル芝弥生とJR東日本の社宅を取り壊した跡地に新設。インターナショナルブランドと提携したラグジュアリーホテルのほか、オフィスや商業施設が入居する予定。劇場棟は四季劇場「春」「秋」と劇団四季稽古場の跡地に、駐車場棟はJR東日本業務施設の跡地にそれぞれ建設される。劇場棟周辺には屋外広場を新設。隣接する浜離宮恩賜庭園を借景とし、豊かな緑や東京湾の海風などの自然環境を感じられる空間を演出する。

完成後は地元・行政・企業などと連携しながら地域の新たな魅力づくりにつながるイベントなどを積極的に実施し、竹芝エリア全体のにぎわい創出につなげたい考え。再開発にともない、シーサイドホテル芝弥生は7月末で閉館。JR東日本アートセンター四季劇場「春」「秋」も2017年6月いっぱいでいったん閉鎖となる。