今年度4月クール(2016年4月4日~7月3日)の視聴率データが4日、まとまった。NHKがゴールデンタイム(G帯/19~22時)で前年同期比1.9ポイント増の11.8%となり、日本テレビを抜いてトップに躍り出た。

在京キー局2016年度4月クール視聴率

数字はビデオリサーチ調べ・関東地区。単位は%。カッコ内は前年4月クールとの比較値

この4月クールでは、4月14日から連日にわたって熊本地方で大きな揺れを観測し、非常時に強いNHKの視聴率が上昇。毎日19時から放送されている『ニュース7』が高視聴率を連発し、続く19時半からの枠に、この春改編で『クローズアップ現代』を移動させて娯楽番組を編成したことが奏功して、高い視聴率を維持することになった。

ゴールデンタイム視聴率トップとなったNHK=東京・渋谷

この結果、NHKのG帯は、前年同期比で1.9ポイントと急上昇。プライム帯(P帯/19~23時)も1.4ポイント上昇して10.2%と2ケタに乗せ、全日(6~24時)も0.7ポイント上昇の6.8%となった。

2015年度"3冠"の日テレは、G帯で0.7ポイント、P帯で0.8ポイントそれぞれ減となり、P帯・全日の2冠に。テレビ朝日は、G・P帯で数字を落としたものの、平日朝の情報番組の好調で、全日は0.5ポイント増の7.2%となった。

年度視聴率で、G・P帯唯一上昇したTBSは、4月クールも堅調が続き、いずれも2ケタに乗せ、G帯はテレビ朝日に追いついた。また、年度で横ばいだった全日も0.3ポイント上昇し、0.4ポイント下げたフジテレビを抜いて、民放3位となった。

フジは厳しい状況が続いており、G帯で0.7ポイント、P帯で0.9ポイントという大きな下げ幅となっている。