値段より産地や原料が気になる人が通う

次は、北海道では「まるいさん」の愛称で親しまれる老舗百貨店「丸井今井」の道産食品セレクトショップ「きたキッチン」を紹介しよう。JR札幌駅と大通を結ぶ札幌駅前通地下歩行空間直結の「さっぽろ地下街オーロラタウン」内にあり、アクセスも便利だ。

店頭の主役は、"毎日の食卓を彩る安心な北海道の食"をテーマに百貨店バイヤーが選び抜いた食品の数々。地元の常連客は、舌の肥えた大人や家族の健康に気を配る主婦層が多く、商品の値札よりも前にパッケージ裏の産地や原料の表示をチェックする人が目立つという。

アイテムの種類が多く、小さめのパッケージの品をそろえているのが便利

プレミア感のあるとっておきの逸品も

食にこだわるヘルシー志向のリピーターのために、自宅で日常的に使いたい加工品や調味料から、特別な日に味わいたいプレミア感のある食材まで豊富にそろう同店。全国デビューしていない商品も多数ある。店頭に設置された「食のおすすめ50選」のフライヤーを買い物の参考にするのもいいだろう。

ここ数年は旅行客の来店が増え、箱入りの北海道銘菓などのおみやげ好適品も入荷するようになったが、メインはやはり「自宅用」の品々だ。野菜はもちろん肉や魚にも合うドレッシング、昔ながらの製法で作られた薫製やプレミアムバター、果肉感たっぷりのシャーベット、調味料としても活用できる粉末野菜スープ、放牧豚のサラミソーセージなど、自分で食べるのはもちろん、家族や親しい友人へのおみやげにしたい商品が充実している。

おしゃれなパッケージのカラフルな商品は、ちょっとしたギフトにも好評

消費者のライフスタイルに合う商品を提供

少量パックで多品種をそろえたアイテムもあり、中でも使い切りサイズのジャムや、おしゃれなパッケージのパスタなどは、プチギフトとしても評判がいい。東京の北海道アンテナショップで2年間売り場に立ったセールスマネジャーがメーカーの商品開発にも協力し、消費者のライフスタイルに合う製品を入荷しているそうだ。

また、店内2カ所の催事コーナーで週替わりの試食販売を行うほか、2、3日単位で入れ替わるミニイベントコーナー、季節商品のコーナーもある。何度行っても目新しい商品や、珍しい商品が購入できるはすだ。

店内2カ所の催事コーナーでは、週替わりの試食販売を実施

●information
<まるい>道産食品セレクトショップ きたキッチン
住所: 北海道札幌市中央区大通西2丁目 さっぽろ地下街オーロラタウン内
営業時間: 10:00~20:00
定休日: 不定休(さっぽろ地下街の保守点検日など)
※新千歳空港国内線旅客ターミナル2Fに支店あり