血液もリンパも筋肉が動くことで流され、巡っていく。そのため、筋力の低下は非常に大きな問題だ。特に脚の筋肉は血流を押し上げるポンプの働きをしてくれているため、衰えると血流が滞ってむくみやすくなる。

むくみを解消するには、運動で下半身を強化して血行促進を図ることが肝要。毎日の生活の中で実施可能なむくみ解消方法を紹介しよう。

■下半身を鍛えて血行を促進

よく歩いたり、ちょっとした時間につま先立ちやスクワット、足首回し、ストレッチをしたりするなど、日常的に下半身の運動を増やすとむくみにくくなる。

■体を冷やさない

体を外側から冷やさないことはもちろん、内側から冷やさないこと&冷えたら温めることも重要となる。入浴時にはシャワーだけでなく湯船につかり、下半身をよく温めよう。お風呂は血行促進効果も期待できる。

■塩分控えめ&カリウムを摂取する

塩分(ナトリウム)の摂(と)り過ぎに注意することに加え、ナトリウムを排せつする効果が高いカリウムを多く含む食材を積極的に摂ることも大切。海藻や大豆製品の他、じゃがいも・きゅうりなどの野菜、きのこ類、りんごやバナナなどの果物にも豊富に含まれている。

■水分の摂り過ぎにも注意

むくみを心配して水分を必要以上に控えるのはNGだが、水分の摂り過ぎは冷えにつながるのでこちらも要注意。特に夜は冷たい飲み物を一気に飲むのを控え、体を温める飲料を飲むようにしよう。

■市販のグッズを活用

弾性ストッキングソックスをはいて寝るのは、ふくらはぎのむくみ予防になる。グッズがない場合は、クッションの上に足を乗せるなどして足を高くして寝るのもおすすめだ。

■足を組むのはNG

デスクワーク中や電車移動中にやりがちだが、足を組むのは血行の妨げになるためできれば避けてほしい。

がんこなむくみを撃退する方法

どれだけ日常生活に気をつけても、むくんでしまうことはある。そんなときのために、一日の終わりに脚にたまったがんこなむくみを取り去る方法を紹介しよう。

まずは「セルフマッサージでリンパを流す」だ。「第2の心臓」ともいわれるふくらはぎを重点的にほぐすと、血行もリンパの流れもスムーズになる。

その際、体の先端から心臓に向かって流すのが基本。力を入れ過ぎずに「痛気持ちいい」と感じる程度の強さで行うように。ボディーオイルやクリームですべりをよくしながらマッサージすると、肌の保湿にもなる。「マッサージの前にストレッチや入浴で血行をよくする」こともむくみ撃退に効果的だ。

いかがだっただろうか。むくみ対策は、日頃の生活のちょっとした見直しといった基本的なことが大切。特にきちんと運動することは、血行促進やむくみ・冷えの予防につながるだけでなく、筋力が向上して基礎代謝が上がり、やせやすくなるなどいいことずくめ。 また、一時的なむくみなら、直後の正しい対処ですんなり解消できる場合も。

今の自分にとって「自己ベスト」なすっきりボディーを保つために、むくみケアも意識しながら夏に備えよう!

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