JR九州は22日の新幹線・在来線の運転計画(21日18時現在)について発表した。九州新幹線博多~新水俣間は22日も終日運転見合わせだが、「新玉名~熊本間の応急復旧作業は、順調に進んだ場合は22日には終了する見込みです」とのこと。

九州新幹線800系

九州新幹線は20日から新水俣~鹿児島中央間で運転再開し、各駅に停車する「つばめ」を下り・上り各16本(うち早朝の下り1本・深夜の上り1本は川内~鹿児島中央間)運行。グリーン車なし、全車自由席の列車となる。

残る博多~新水俣間については、現在も運転再開の見込みは立っていない。ただし、国土交通省が公開した「第10回熊本県熊本地方を震源とする地震に関する非常災害対策本部会議」の資料によれば、運休区間のうち新玉名~熊本間で、21日から復旧工事に着手したとのこと。順調に進んだ場合、22日に応急復旧作業が終了した後、博多~熊本間で試験走行が行われる見通しであることも報道されている。熊本~新八代間では、全車脱線した回送列車(800系6両編成)の車両撤去作業も進んでいる。

在来線では、21日13時頃に鹿児島本線熊本~八代間が運転再開し、鹿児島本線・肥薩おれんじ鉄道経由で鹿児島方面へ向かうルートが確保された。JR貨物もこの日、鹿児島貨物ターミナル駅発着の貨物列車の運転を再開している。

豊肥本線肥後大津~豊後竹田間、三角線宇土~三角間、肥薩線八代~吉松間は22日も終日運転見合わせ。豊肥本線宮地~豊後竹田間で代行バスを運転する。鹿児島本線熊本~八代間と豊肥本線熊本~肥後大津間は本数を減らして運転され、一部区間で徐行するため遅延の発生が見込まれている。久大本線は恵良~湯平間の一部区間で徐行運転を行う。

熊本電気鉄道上熊本~北熊本間、4/25運転再開めざす

JRを除く熊本県内の各路線のうち、熊本電気鉄道が22~24日の運転計画を発表している。藤崎宮前~御代志間は日曜・祝日ダイヤで運行し、22・23日は御代志駅6時41分発の始発列車を増便する。上熊本~北熊本間は引き続き24日まで終日運休となるが、ホームが一部倒壊した池田駅の復旧作業を進めており、現段階で25日の運転再開をめざして作業中とのこと(余震や天候などの影響で変更される可能性あり)。

肥薩おれんじ鉄道は全線で運行中だが、観光列車「おれんじ食堂」に関して、4月24日の2便まで運休すると発表している。南阿蘇鉄道は全線運転見合わせが続く。