お笑い芸人・有吉弘行(41)とAKB48・小嶋陽菜(27)がMCを務めるTBS系バラエティ番組『有吉AKB共和国』が28日深夜、最終回を迎えた。

番組で6年間共演した有吉弘行(左)と小嶋陽菜

同番組は、2010年3月30日にスタート。有吉にとっては初の冠番組で、6年間にわたって289回が放送された。有吉は「大統領」、小嶋は「ファーストレディ」という設定で、最高権力者である有吉を楽しませるために、毎週さまざまなAKB48メンバーがゲスト出演した。

最終回は3月21日と28日の2週連続で放送。峯岸みなみ(23)、高橋みなみ(24)、指原莉乃(23)をゲストに招き、フリートークを交えながら最後は「最後の共同作業」として5人そろってのテーブルクロス引きを行った。残念ながら2度失敗し、3度目の正直でギリギリ成功。有吉の締めくくりの言葉は、伊豆田莉奈(20)の"ずな語"を用いた「"おつずな"でした~」だった。

前週はウソ泣きで笑いを誘いながらも、「どうなるか分からない状態の僕を使ってくださって、6年間お世話になりましたからね。ありがとうございます」とスタッフへの感謝の言葉を口にした有吉。28日の放送回でも「スタッフもほとんどの人が変わらず。それはさびしいけどね。その前から一緒にやってるから。それはちょっとさびしい」と本音がポロリ。

また、「結構若い子たちの名前も覚えちゃってね」「自分だけが(名前を)知っていて恥ずかしい時がある」とメンバーへの愛着もうかがわせ、「(ほかの現場で会ってもメンバーは)そっけない(反応しかできない)と思うけど、『一緒にやってきた人たちは私たちのことをちょっとはひいきしてくれるんだな』と思ってくれれば助かる。それぐらいの愛情はありますよ」と語っていた。

演出の武田竜太氏は23日、自身のツイッターで「制作・技術・美術・編集・音響・ナレーター他の番組と比較すると考えられないくらいの少人数で毎週楽しく作った6年間。番組制作はチームワークが1番と考えさせられた有吉AKB共和国でした。打ち上げも終了。残すは最終回の放送のみ」とツイート。28日にも「AKBファンの番組に対するコメントを2ちゃんねるで見て発奮し妥協せずに全力で番組を作ってきました。『有吉AKB共和国』は、これまで自分が手掛けた番組で最も思い入れのある番組です。本当に6年間ありがとうございました」と正直な思いをつづっている。

<メンバーから有吉弘行へ>
■高橋みなみ
「出させていただいた回数は少なかったんですが、最初に出た時に"ヘタ"をこきまして。終わった後に有吉さんに『すみませんでした』と言いに行ったんですよ。『全然大丈夫だよ!』と言ってスッと行かれたんですけど、その時のフッと笑った顔にものすごく救われました。その後、(番組に)結構呼ばれなかったので、やっぱり"ヘタ"こいたからかなと思っていたんですけど、来るとすごくいろいろイジってくださって。正直、有吉さんのイジりが一番好きでした」

■峯岸みなみ
「AKBがちょっとずつ人気が出はじめてバラエティにも呼ばれるようになって、ちょっとどこかで調子に乗っていた私を目覚めさせてくれたのが有吉さんのラジオ。『AKBのバラエティ班なんてクソだ』『つまんねえ』と。10代の私にはすごく辛辣な言葉だったんですけど、こうしてスタジオに来た時に『ああいうのは、意地悪なおじさんだから』と。優しさと厳しさに包まれて、本当に今の私がいるのは有吉さんのおかげだと思っています」

■指原莉乃
「まだまだ荒削りなVTRをお二人が楽しんで見てくださっていて、すごく見ていて安心しましたし、収録自体もすごく楽しかったです。あの頃、まだ何も知らずにカンペ通りに、台本通りに動いている私が、まさか同じ番組で自分の陰毛がないことを言うなんて思わなくて、当時純粋だった気持ちからここまで成長できたのを本当にうれしく思っています。この番組のおかげだと思っています。ありがとうございました」

■小嶋陽菜
「6年間お世話になりました。若手の子も有吉さんのおかげで人気が出たり、しゃべれるようになったり。有吉さんにはAKBみんなで感謝しています。私も最初は全然しゃべれませんでしたし、ほかの番組で一緒に出られている方みたいなアシスタントはできなかったんですけど、それでもすごく楽しく収録できて、良い時間を過ごさせていただいたなと思っています。そうやっていろんな反省点もあるので、今度は『有吉反省会』に出してください(笑)」

■番組スタッフ一同からメンバーへ
「くだらない事も一生懸命やってくれたAKB48の皆さん。本当にありがとうございました!」