昨年9月まで放送していた日本テレビ系バラエティ番組『マツコとマツコ』に登場したタレント、マツコ・デラックスそっくりな人間型ロボット(アンドロイド)の"マツコロイド"が、「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'15/第21回AMDアワード」で先端科学技術賞を受賞し14日、授賞式に参加した。

授賞式に登場したマツコロイド(中央)

マツコロイドは、パソコンで打ち込んだ文字を人間に近い自然な音声で話すことができるAIトーク機能を搭載。同番組が最終回を迎えるまで、漫才、コント、歌、ニュースキャスター、怪談など、アンドロイドとしてさまざまな世界初に挑戦してきた。

「AMDアワード」は、一般社団法人デジタルメディア協会(AMD)が、デジタル作品の質的向上などを目的に顕彰するもの。その中で、マツコロイドは「大阪大学石黒浩教授の提唱する『ヒューマノイド型ロボットと人間のインタラクション』を人気テレビ番組という一般国民に非常にわかりやすい形で提示したことに大きな意義がある。ロボット技術、人工知能といった日本の最先端科学に一般国民の興味を大いに湧かせたことはAMDの先端科学技術賞に値する」と評価されて受賞した。

同番組の吉無田剛プロデューサーは「大阪大学・石黒浩教授の世界に誇れる"最先端のアンドロイド技術"が番組『マツコとマツコ』のマツコロイドによって少しでも多くの人に身近に感じてもらえたら、光栄です」とコメント。「監修してくださった石黒教授をはじめ、技術協力してくださったエーラボの皆さまと、今回の栄えある賞の喜びを分かち合いたい」と感激の言葉を口にした。