フィリピン最大の航空会社であるセブパシフィック航空は3月8日、運航20周年を迎えたことを記念し、3月27日より客室乗務員のユニフォームを一新。フィリピンの熱気を伝える鮮やかなカラーと、ジーンズを用いたカジュアルさが特長となっている。

フィリピンの海・空・太陽を象徴するセブパシフィック航空の新ユニフォーム(イメージ)

制服のデザインは、フィリピンで最も著名なファッションデザイナーとして知られるジュン・エスカリオ氏が担当。エスカリオ氏は、ロマンティックなウェディングドレスと優美なイブニングドレスのデザインでフィリピン内外で高い評価を得るデザイナーであり、20年以上のキャリアを持つ。客室乗務員がエスカリオ氏のデザインのユニフォームを身にまとうのは、同社が初めてとなる。

デザインは見栄えと実用面の両方を踏まえ、フィリピンの海・空・太陽を象徴する色を採用し、明るい黄色のトップスとカーディガンが一番のポイントとなっている。トップスは身体にフィットするようデザインされ、客室乗務員のスタイルを際立たせる。

スカートのフリルで遊び心を演出

同社のマーケティング&ディストリビューション担当副社長であるキャンディス・イヨグ氏は、「ジュン・エスカリオ氏は、フライト中の実用面を理解上で、フィリピンの色彩を世界に発信したいという当社の情熱に共感してくれました」とコメントしている。

女性用のボトムスに紺デニム膝丈スカートを用いたのには、エスカリオ氏の「デニムは1年を通して身に着けることができる主要ファッションアイテムであり、カジュアルでありながらも上品さを兼ね備えている」という理由から。また、スカートの前面には遊び心あるフリルが施されており、斜め横にはジッパーがついている。

男性は、黄色のステッチが入ったデニムジーンズを着用

ユニフォーム全体をまとめているのが、同社のオフィシャルカラーに彩られたトロピカル柄のスカーフ。スカーフは一般的なひとつ結びで、客室乗務員が身に着ける際の手間を最小限に抑えている。「片側の端を逆側の輪の中に入れるだけで簡単に着用することができ、シンプルで簡単でありながらスタイリッシュです」と、エスカリオ氏もコメントしている。

デザイナーのジュン・エスカリオ氏(中心)と新ユニフォーム(イメージ)

肌寒い時には、デニムのトレンチコートを着用。さらに、中折れの麦わら帽子、ヌードカラーのパンプス(機外用)、ネイビーブルーのスニーカー(機内用)をコーディネートすることもできる。

女性用のユニフォームは、控え目なメイクと清潔感のあるシニヨンヘアに合うデザインとなっており、シンプルなパールのイヤリングが、シックなユニフォームを引き立てる。男性用は、女性用と同じ明るい黄色の清潔感のあるポロシャツに、黄色のステッチが入ったデニムジーンズを合わせている。