北大阪急行電鉄9000形「POLESTAR II」の3次車(9003号車)が27日、北大阪急行線・大阪市営地下鉄御堂筋線で営業運転を開始した。9003号車は「竹林」をテーマに、車体のデザインが大きく変更された車両となった。

新デザインでデビューした9003号車(9000形)

営業運転初日の日中、9003号車は千里中央~なかもず間を往復した。この日は9000形の既存編成も運用に就いており、デザインの違いは一目瞭然。新デザインの9003号車をひと目見ようと、北大阪急行線・御堂筋線の各駅や沿線で鉄道ファンの姿も見られた。

8000形「POLESTAR(ポールスター)」の後継車両としてデビューした9000形「POLESTAR II」は、これまでに2編成導入され、ともに無塗装ステンレスにマルーン・アイボリー・レッドの帯を配した外観が特徴だった。新たに導入された9003号車は、車体上部を濃いマルーン、車体下部をアイボリーでまとめ、全体的に落ち着きのあるカラーリングに。レッドの帯は前照灯まで伸び、外観におけるアクセントとなっている。

9003号車のデザインテーマとなった「竹林」は、緑地公園駅以北の沿線風景としてなじみがあることから採用されたという。車内のカーテン柄も竹をイメージしたものとなり、一般車両のカーテンはさわやかなイメージの若竹色系、女性専用車両のカーテンはやさしいイメージの紅梅色系としている。木目調の内装、ゴールデンオリーブ色のシートといった車内の特徴は踏襲しつつ、シート中央のスタンションポール(縦手すり)を取り、荷棚の先端をつかみやすい形状とするなど、設備が一部変更された。

なお、9003号車の導入にともない、8000形「POLESTAR」8001号車が3月8日に引退する。30年間にわたり活躍してきた8001号車のラストランを記念し、3月8日まで「8001 LAST RUN ヘッドマーク」を掲げて運行される予定だ。北大阪急行電鉄は2月27日にデビューした9003号車、3月8日で引退する8001号車ともに、「運行時間等のお問い合わせはご遠慮いただきますようお願い申し上げます」と発表している。