英国のマクラーレン・オートモーティブは25日、「ジュネーブモーターショー2016」(一般公開は3月3~13日)にて新しいモデル「570GT」を世界初公開すると発表した。スポーツシリーズの第3弾となる同モデルは、横に開くバックドアを備え、従来のモデルより多くの荷物を積むことができる。

マクラーレン「570GT」

同社は今回のジュネーブモーターショーで、特別仕様の「P1」などの初公開モデルを含む、同社史上最大の展示を行うことをすでに発表している。今回の発表では、こうした大規模な展示内容に加えて、新型車の「570GT」がワールドプレミアを飾ることが明らかにされた。

「570GT」は、同社のラインアップでは廉価なモデルとなるスポーツシリーズに属する。スポーツシリーズは「570S クーペ」「540C クーペ」がすでに発表されており、「570GT」は第3弾モデルとなる。同社がこれまでに発売したモデルの中で最も実用性が高く、長距離の移動や週末の旅行を想定している。

実用性を高める最も大きな特徴は、シート後方に新設されたツーリング・デッキと呼ばれるラゲッジスペース。220リットルの容量があり、従来モデルと同様に設けられているフロントのラゲッジスペース150リットルと合わせて、多くの荷物を積載することができる。ツーリング・デッキへの荷物の出し入れは、横開きのバックドアを開けて行う。特徴的な開き方のディヘドラルド・ドアも改良され、大きく開くことで乗降性が高まった。

エンジンは570PSの3.8リットルV8ツインターボで、7速シームレスシフト・トランスミッションと組み合わされる。「570GT」の価格は2,752万7,000円(税込)から。