日本政策金融公庫は2月23日、「教育費負担の実態調査結果」(2015年度版)を発表した。調査は2015年11月6日~19日、25歳以上64歳以下の男女かつ高校生以上の子供を持つ保護者4,700人(各都道府県100人)を対象にインターネットで行われた。
入学費用は高校31.7万円、大学102.6万円
子供1人当たりの入学費用は、高校が平均(以下同)31.7万円、高専・専修・各種学校が66.1万円、短大が70.5万円、大学が102.6万円に。
私立大学の入学費用は理系で106.0万円、文系で106.7万円、国公立大学の入学費用は81.9万円だった。国公立大学へ入学した場合は、入学しなかった学校(私立大学等)への納付金(11.2万円)の負担が大きくなっている。
在学費用は1年で高校66.9万円、大学141.1万円
子供1人当たりの1年間の在学費用は、高校が66.9万円、高専・専修・各種学校が125.6万円、短大が132.9万円、大学が141.1万円という結果に。
私立大学の1年間の在学費用は、理系で178.0万円、文系で142.2万円と、理系で国公立大学(93.9万円)のおよそ1.9倍、文系でおよそ1.5倍となっている。
高校入学から大学卒業までに必要な費用は?
入学費用と在学費用を累計すると、子供1人当たりの費用は、高校3年間で232.4万円。大学に入学した場合667.0万円が加わり、高校入学から大学卒業までに必要な入在学費用の合計は、899.4万円となる。2014年度と比較すると、20.0万円増加している。
高校卒業後の入学先別にみると、私立大学に入学した場合の累計金額は、文系で907.9万円、理系で1,050.4万円となっているのに対し、国公立大学では689.9万円となっている。