ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメントは今春、"PROJECT DCコミックス"の2016年第1弾として、テレビドラマシリーズ『レジェンド・オブ・トゥモロー』と『SUPERGIRL/スーパーガール』のデジタル配信を開始する。

"アメコミ座談会"に出席した森笠佑馬氏、内尾由生弥氏、杉山すぴ豊氏(左から)

そこで23日、東京・杉並区のアメコミ喫茶・ACBDで、2作品の日本初上陸を記念した"アメコミ座談会"を実施。アメコミライターの杉山すぴ豊氏、店主の内尾由生弥氏、構成作家の森笠佑馬氏の3人が熱いトークを繰り広げた。

映画『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』の日米同時公開(3月25日)を控え、ますます高まる日本でのアメコミ人気。杉山氏は、「街中でスーパーマンの"S"マークをつけている女の子が増えてきた。今は海外ドラマ枠の中に、アメコミ作品が入ってきている」と分析。一方、他2人も、「日本でもアメコミ好きな方が増えているが、特に女性客の割合が多くなった」(内尾氏)、「以前はWWEから来たような筋肉質のヒーローばかりだったけど、最近は男前で線が細いヒーローが多いですからね」(森笠氏)とそれぞれ女性ファンの増加を感じているようだ。

今回、日本初上陸となる『レジェンド・オブ・トゥモロー』の見どころについては、「DC版『アベンジャーズ』と言っても過言ではない。通好みではあるけど、DC作品の中では珍しい作品」(森笠氏)、「アクションも格好良いし、チームものなのでコメディー要素もある」(内尾氏)とそれぞれ太鼓判。「魅力的な脇役や敵役を上手く使った感じ。アクションもすごくて、テレビでよくこのスケールで作ったなと感心した。燃える展開がなかなか良い作品」と大絶賛した杉山氏は、『SUPERGIRL/スーパーガール』に関しても、「ヒロインがめちゃくちゃ可愛い!」と猛プッシュした。

また、『スパイダーマン』をはじめとするマーベル・コミック、『スーパーマン』をはじめとするDCコミックスの違いについてもトークを展開。内尾氏が、「マーベルは、マーベル作品全体を把握していないと理解できない部分がある」と語ると、森笠も、「初めてアメコミを見る人は、DCの世界の方が入りやすいかもしれませんね」と同調。杉山氏は、「刑事コミックからスタートしているDCは犯罪アクション。マーベルはSFファンタジー。街にいるヒーローが犯罪と戦うDCはドラマ向き」と説明しつつ、「一文無しになったり、人生くらってる時に見るとハマちゃうのがアメコミ」と両者の魅力をアピールした。