日本フードサービス協会は25日、20157年 年間外食産業市場動向調査の結果を発表した。同調査によると、2015年の外食産業売上は2年ぶりに前年を上回った。

客単価も前年比増

2015年の外食需要は客数が前年比96.9%だったが、客単価は前年比増の103.3%、売上高は100.1%で2年ぶりに前年を上回った。

「売上高」「客数」「客単価」の伸び率推移

業態別にみると、「ディナーレストラン」(106.0%)、「ファミリーレストラン」(103.8%)、「喫茶」(102.5%)、「その他」(106.1%)は4年連続して前年を上回った。「ファミリーレストラン」のなかでも「焼き肉」は継続して好調で、前年比108.7%だった。

一方「ファーストフード」(97.4%)は3年連続、「パブレストラン/居酒屋」(94.3%)は7年連続して前年を下回った。なかでも年初に異物混入が問題となった「ファーストフード洋風」の売上は前年比92.1%だった。

全店データ

全体の店舗数は、第Ⅳ四半期以外はわずかに前年を上回った。業態別では、多くの業態で店舗数が増加傾向の中、「パブレストラン/居酒屋」は年間を通して前年を下回ったほか、前年並みに推移していた「ファーストフード」が第Ⅳ四半期にはマイナスに転じた。

全体の客数は、全ての期で前年を下回った。業態別では、「ファーストフード」「パブレストラン/居酒屋」が全ての期で前年を下回る一方、「ファミリーレストラン」「ディナーレストラン」は全ての期で前年を上回った。

全体の客単価は、全ての期で前年を上回った。業態別では、概ねどの業態も客単価が上昇する中、「パブレストラン/居酒屋」だけは年間を通して前年を下回った。