JALグループは1月20日、2016年度の国際線・国内線の路線便数計画を発表。国際線は成田=モスクワ線を増便するほか、11月13日に起きたパリ同時多発テロの影響で1月12日より運休となっていた成田=パリ線に関して3月15日まで運休期間を延長するとともに、同便を3月27日からスケジュール変更する。

2016年度のJAL国際線の路線便数計画

国際線については、週3便で運航している成田=モスクワ線を、4~6月は週1便増便して4便体制、7~10月は週5便体制とする。また、「ひとクラス上の最高品質」をテーマにした「SKY SUITE」機材による運航路線を拡大するとともに、プレミアムエコノミーサービスを実施する路線を増やす。

国内線については、「ひとつ先のスタンダード」をテーマとしている「JAL SKY NEXT」サービスを羽田発着路線を中心に拡大展開し、季節需要に適合した運航を実施する。また、「クラスJ」を設定した新機材・エンブラエル190型機を伊丹=鹿児島線をはじめ順次展開し、大阪発着路線でも快適性の向上を図る。

2016年度のJAL国内線の路線便数計画

なお、2014年度に配分された「羽田空港政策コンテスト枠」で運航している羽田=山形線は、国土交通省より2016年度以降、3年間の羽田発着枠延長配分を受けたことから、1日2便運航を継続する。そのほかの地方路線については、2014年度から再開している季節運航路線を2015年度と同規模にて運航する。

また一部路線については、プロペラ機材からリージョナルジェット機材へ変更する。沖縄圏域の離島間運航では、貨物室を従来機に比べ2.5倍以上に拡張したボンバルディアDHC-8-400型機のカーゴ・コンビ仕様を定期路線に就航させる。