整体師のりょうです。腰痛改善を達成するため、腰部分を細かく分けて前回は腰の右側、左側のストレッチを紹介しました。

今回は皆さんが考える腰という部位ではなく、体側のストレッチをご紹介します。体側=身体の側面のため、「そんなの腰と関係ないでしょ? 」と思われるかもしれませんが、私が最近特に注視しているのが実は体側なのです。体側が柔らかくなると、腰痛改善・予防につながると考えています。

やり方は至って簡単。布団の中で寝転んだままできますので、朝晩にぜひやってみてください。

少しずつ右へ右へと動かしていきます

今回は写真を多く用意しました。少しずつ動いていますので、写真の違いをよくご覧ください。

バンザイして寝転んだ状態からスタート

最初に体側の左側をストレッチします。両手両足を右側へと動かしながら、左半身のお尻の横あたりから脇までが伸びているのをしっかり意識して行ってください。

両手を右へ、右足を少し右へ

左足をそろえるように右へ

また右足を少し右へ

左足をそろえるように右へ

さらに右足を少し右へ

左足をそろえるように右へ

さらに右足を右へ

左足をそろえるように右へ

一連の8枚の写真の流れが、しっかりストレッチできた状態です。注意深く見てもらえれば、ちょっとずつ体が動いているのがお分かりいただけると思います。そして、手足を伸ばしきった形が「最終形」になります。

両手両足をさらに右へと伸ばし、「最終形」になります

「最初から一気にこの最終形へいってはダメなのか? 」と疑問に思われた人は、一度試してみてください。私がなぜちょっとずつ足を動かしたのかが、すぐ分かるはず。一気に動かしては効果が半減するからです。

少しずつ右へ右へと動かしていく間に、体側が少しずつ少しずつ伸ばされていくのです。最終的にはギューっと伸ばされる感じになり、長い時間姿勢を維持するのが難しいくらいになります。

遊び心をもってやりましょう

手足を伸ばせる限界まで行ったら、20~30秒静止します。この際、呼吸は絶対に止めないでくださいね。呼吸を止めないことは途中でも同じです。ストレッチは呼吸を意識しないで行うと効果が半減以下になりますので、ご注意ください。

静止後、体を最初の位置へ一気に戻してください。バネをゆっくり曲げて離したときのようなイメージです。一気に戻ると、とてもおもしろく感じます。子供心を発揮して「ビヨ~ン」と言ってみてください(笑) 身体がスーっと軽くなれば成功です。同様に反対側も行ってくださいね。

20~30秒静止したら、ビヨ~ンと元に戻ります

遊びながら行うと続けやすい

私は「ストレッチを毎日続けてくださいね」といつも患者さんに言うのですが、きちんと続く人はとても少ないです。ただ、遊び心があれば少しでも続けていくきっかけになると思います。

以前紹介しました「ゴロンゴロン運動」も遊びだと思えば、楽しく続けられるはずです。「腰痛対策」だと思わずにぜひ「遊んで」くださいね。

著者プロフィール

鮎川 良
奈良県の学園前にて「RYO整体院」を営む整体師ランナー。整体師だからこそ分かる身体のメカニズムを基に、ストレッチの重要性を説き、クリニックも開催する。ストイックにタイムを追求するよりも、健康で楽しいマラソンライフを提案。筋肉痛になりにくい身体作りや疲労回復のケア方法、自身が提唱する疲れにくいランニングフォーム「エンジョイラン走法」で、フルマラソン走破を目指す人のサポートをしている。著書に『がんばらないで楽に長く走る』(学研パブリッシング)がある。また、累計300万アクセス超の人気ブログ「整体師に学ぶ~マラソンによる筋肉痛改善方法と、フル完走ノウハウ」も執筆している。